特集 2015年9月15日

眼鏡の町のめがねフェスに行ってきた

めがね会館も眼鏡に充ち満ちていた

さて、ここまでがいわゆるイベントとしての、ハレの眼鏡に溢れた『めがねフェス』だ。

しかしフェス会場である『めがね会館』自体も、相当に眼鏡まみれなのだ。

いや、そりゃめがね会館なんだから眼鏡まみれでまったく当たり前なんだけど、「ああ、ここはイベント関係なく恒常的に眼鏡なんだな」と感じさせる、ケの眼鏡世界なのだ。
めがね会館の玄関ホール。天井の巨大オブジェは眼球か?
めがね会館の玄関ホール。天井の巨大オブジェは眼球か?
とにかく、会館内の様々なものが眼鏡である。

例えば、会館を入ってすぐの玄関ホールに吊られた巨大球体オブジェは、眼鏡の金属製フレームを打ち抜いた端材で作られたもの。
やたらとカラフルな、眼鏡による日本地図。
やたらとカラフルな、眼鏡による日本地図。
壁面に飾られていた日本地図は、これまた眼鏡フレーム用の様々な柄のアセテートを組み合わせて作ったものだ。

なんでアセテートで地図を作ろうとしたのかはよく分からないが、たぶん鯖江においては一番身近な素材なんだろう。

もしかしたら地元のホームセンターとかで売ってるんじゃないか。
原寸大の眼鏡堅パン。僕もお土産に購入した。
原寸大の眼鏡堅パン。僕もお土産に購入した。
土産コーナーでのイチ推し商品は、この眼鏡堅パン。

お客のおばさんが、ショップのお姉さんに「これ、美味しい?」と聞いたら、「堅いです」と答えていた。
味を聞いた返事が、まさかの硬度である。
実はこの袋が欲しくて堅パンを買った。いい紙袋だ。
実はこの袋が欲しくて堅パンを買った。いい紙袋だ。
あと、土産物を買うと入れてくれるこのランドルト環買い物袋がかわいかった。

眼鏡の聖地、ミュージアム

会館の三階は、ミュージアムになっている。

メインは、100年前の眼鏡生産現場を再現した展示だ。
古い眼鏡生産機械を展示。こんなので作ってたのか。
古い眼鏡生産機械を展示。こんなので作ってたのか。
あと、ミスターオロナミンCこと大村崑さん(福井県めがね大使)が趣味で集めた芸能人の眼鏡コレクションも展示されていた。
壁面にずらりと並ぶ、崑コレクション。
壁面にずらりと並ぶ、崑コレクション。
フレームを見ただけでわかる、笑福亭鶴瓶師匠の眼鏡。
フレームを見ただけでわかる、笑福亭鶴瓶師匠の眼鏡。
故・横山やすし師匠の眼鏡。1970年代の日本で一番有名だった眼鏡。
故・横山やすし師匠の眼鏡。1970年代の日本で一番有名だった眼鏡。
これは、きよしが舞台の足元に置いたのをやすしが「めがねめがね…」と探していた、あの眼鏡じゃないのか。

これは間違いなく眼鏡界における伝説級の眼鏡だろう。
NHK鈴木健二アナのあの眼鏡や、ミスター長嶋茂雄のサングラスまで。
NHK鈴木健二アナのあの眼鏡や、ミスター長嶋茂雄のサングラスまで。
江戸時代の眼鏡もいろいろ。これは当時の芸能人がかけてたやつ、ではない。
江戸時代の眼鏡もいろいろ。これは当時の芸能人がかけてたやつ、ではない。
レジェンド眼鏡から歴史的な眼鏡まで色々と見られて、わりとお得だと思う。

お得の概念がだいぶ眼鏡好き方向に傾いている気もするが、かなり面白かった。

似合う眼鏡をプロに選んでもらう

一階に下りてくると、大きな工房スペースがあった。
ここはイベントの日じゃなくても、予約制で眼鏡フレームを自作できるのだ。
オリジナルのアセテート眼鏡フレームを作る工房。
オリジナルのアセテート眼鏡フレームを作る工房。
ここでは、自分の好きなデザインでフレームの形に糸のこぎりで切り抜き、ヤスリで形を整え、鼻あて、テンプルをつけるまでを行う。

あとは本職の職人さんが仕上げ(1ヶ月程度)をして送ってくれるのだ。

時間がかかる(作業時間5~7時間)とのことで今回は諦めたが、いずれは林さんや西村さんたち浮かれ眼鏡チームと一緒に、職人さんが仕上げた本格的な浮かれ眼鏡を作りに来たい。

で、眼鏡を自作する前には、眼鏡職人さんに「自分に合う眼鏡のフレームデザインを選んでもらう」という行程がある。

今回はその部分だけを体験させてもらう事にした。
その場で眼鏡無しの顔写真を撮って、専用の眼鏡選びソフトで確認。
その場で眼鏡無しの顔写真を撮って、専用の眼鏡選びソフトで確認。
70種類ぐらいのフレームを次々に顔に合成。
70種類ぐらいのフレームを次々に顔に合成。
「うーん、あなたはアレだね。だいたいどんな眼鏡でも似合う顔だね」

僕の前にフレームを選んでもらってた男性はじっくり30分ほどかけて5種類のフレームを選んでもらっていたのに、僕は開始3分でこれだ。
眼鏡人間としては嬉しいお墨付きであるが、ちょっと丸投げな過ぎないか。

そこをなんとか、プロの意見として「お前はこの眼鏡かけとけ」という1本を教えてくださいとお願いしたところ、これじゃないかというのをプリントアウトしてくれた。
浮かれ眼鏡とか作ってる場合じゃなかった。これ今度作るわ。
浮かれ眼鏡とか作ってる場合じゃなかった。これ今度作るわ。
これが、プロが選んでくれた僕の眼鏡だ。
顔原寸大で出力してくれるので、実際に眼鏡を作る際はこれで形を見ながら作ることができるのだ。

とりあえずこのプリントは次に鯖江に来る時まで大事に保存しておくことにしよう。

ところで、駅からめがねフェス会場までの道路の至るところに、レッサーパンダの絵が描かれていた。

なんでレッサーパンダ推しなのか分からなかったので後で調べたら、鯖江の動物園は国内でも有数のレッサーパンダ繁殖数を誇っているのだ。
中国から「パンダあげるから眼鏡の作り方を教えてくれ」と言われて技術供与したら、届いたのがレッサーパンダだった、ということらしい。

なんか壮絶な詐欺だと思うのだが、それでもレッサーパンダをかわいがって増やしてる辺り、鯖江の人はいい人ばかりなんだろう。眼鏡人間、性善説だ。
町のあちこちにレッサーパンダ。
町のあちこちにレッサーパンダ。
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