特集 2015年9月15日

完成度の低いロボット大集合!水ヘボコン・ミニヘボコン レポート

多様化するロークオリティ

技術力の低さはそのままに、回を重ねるにつれてバラエティに富んでいくヘボコン。

水ヘボコンのページでも紹介した、よけいな工夫。それらが発揮される方向性が、推進力だけでなく見た目だったりストーリーだったり、どんどん多様化してきたのだ。
昔ながらのゴム巻車。ローテクはそのままに見た目はおしゃれに(OtOMOヘボ(OtOMO))
昔ながらのゴム巻車。ローテクはそのままに見た目はおしゃれに(OtOMOヘボ(OtOMO))
PepperとDr.Pepperをかけた意欲作(ダジャレが)。こういう人形やらなんやらの飾りの部分に凝るようになってきたのが現在のヘボコンの多様性を後押ししているように思う。(ペッパー博士(けんがく))
PepperとDr.Pepperをかけた意欲作(ダジャレが)。こういう人形やらなんやらの飾りの部分に凝るようになってきたのが現在のヘボコンの多様性を後押ししているように思う。(ペッパー博士(けんがく))
一方でこういう初期衝動みたいなマシンは見ていて安心する(名称不明(アーニャ))
一方でこういう初期衝動みたいなマシンは見ていて安心する(名称不明(アーニャ))
このロボットにして、この後ろの男の子の表情(地上空母+べつやくパンダ(tomorrow56))
このロボットにして、この後ろの男の子の表情(地上空母+べつやくパンダ(tomorrow56))
中にiPadが入っていて、かっこいい映像で相手を幻惑する。新しい機能を実装したくなったら迷わず既製品を乗せるだけ、という志の低さ。(ホロボット(ユン ジュンソク))
中にiPadが入っていて、かっこいい映像で相手を幻惑する。新しい機能を実装したくなったら迷わず既製品を乗せるだけ、という志の低さ。(ホロボット(ユン ジュンソク))
この唇がめちゃくちゃ柔らかい。しかもキスを求めて前後に動く。(スイートリップ(北関東製作所))
この唇がめちゃくちゃ柔らかい。しかもキスを求めて前後に動く。(スイートリップ(北関東製作所))
不安げな表情が胸にキュンと来る(ウォーキング with ポチ(にゃんたこす))
不安げな表情が胸にキュンと来る(ウォーキング with ポチ(にゃんたこす))
テープで貼り固めた雑な接着は「これだよ、これ」という感じ(名称不明(カメキチ))
テープで貼り固めた雑な接着は「これだよ、これ」という感じ(名称不明(カメキチ))
動物図鑑を隅から隅まで見ていると、「え、猿なのに飛ぶの!?」的に変な動物に出会ってびっくりすることがある。で、よく調べてみるとそれは猿ではなくて、ヒヨケザル目とかいう、その種しかいない目(もく)に分類されていたりする。あれ、ほんとは「その他」にしたいけどそんな分類作れないから仕方なく独立したカテゴリを作ってるのではないか。

ヘボコンを見ていると、そんな「その他」の動物ばっかり集まった動物図鑑を見ているような気分になる。

しかも、それが戦う。これは技術力の低い人限定ロボコンであると同時に、究極の珍獣バトルでもあるのだ。

ヘボコン界の三葉虫

さっき紹介したマシンたちがヒヨケザル的な珍しさだとしたら、こっちは三葉虫とでも言うべきだろうか。
昨年のミニヘボコン同様、今回も多くの子供たちが出場してくれて、数々の原始的なロボットを作り上げてくれた。
会場にはこういう材料ラックと
会場にはこういう材料ラックと
作業用テーブルがあって、その場でロボットが作れるようになっていた。
作業用テーブルがあって、その場でロボットが作れるようになっていた。
大人は物を作るときについつい全体のバランスを気にしてしまうのだが、子供はそういう分別がない。彼らの工作はすべて足し算であり、制限時間いっぱいまで、接着可能な部品を貼りつけ続ける。
とにかくつけられるだけくっつけていったという感じで頼もしい(名称不明(みかん))
とにかくつけられるだけくっつけていったという感じで頼もしい(名称不明(みかん))
もう何も接着できる余白がない(山あらし(西村太郎))
もう何も接着できる余白がない(山あらし(西村太郎))
これは比較的シンプルなのに「子供が作ったやつだ!」って一瞬でわかるのはなんでだろう(まさロボ(まさ))
これは比較的シンプルなのに「子供が作ったやつだ!」って一瞬でわかるのはなんでだろう(まさロボ(まさ))
今回僕がぐっと来たのはこれ。この巨大なロボットはストローを落として相手の足場を妨害しながら進む(こがめ(ストローー秘技))
今回僕がぐっと来たのはこれ。この巨大なロボットはストローを落として相手の足場を妨害しながら進む(こがめ(ストローー秘技))
そのコントローラーが最高。ボタン式ではなく、むき出しの導線に電池をくっつけたり離したりして操作する
そのコントローラーが最高。ボタン式ではなく、むき出しの導線に電池をくっつけたり離したりして操作する
大集合するとこの物量感
大集合するとこの物量感
子供といえどそのスキルはなかなか侮れず、左右のタイヤに別のモーターを付けて有線コントローラーで遠隔操作、みたいな複雑な仕組みを自作してしまう子もいる。

それはもちろん素晴らしいことなのだが、それよりもむしろ、そのコントローラーが食品トレイとガムテープでできていることにオーディエンスが湧く。そういう磁場の空間なのだ、ここは。
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓