特集 2015年4月28日

競技人口1名!インドの柱の体操をただ一人日本でやる男

家にマラカーンブ立てたくて寮を出る

及川さんはもともと会社の寮にくらしていたそうだが、そこを出て自分で家を借りた。自分の部屋にマラカーンブを建てるためだ。

「モチベーションは高かったですね。日本でだれもやってなかったし。何かになるかなと思ってたんですけど。せっかく習ってたし、やんないと体錆びついちゃうし。

(マラカーンブの火をたやすな?)一応そんな感じですね。種火というか、燃えなくても(笑)」
一人暮らしの及川さん、新品のスリッパを出してくれた。申し訳ないっす
一人暮らしの及川さん、新品のスリッパを出してくれた。申し訳ないっす
そして奥の6畳間に…ブルーシートと布団という公園のダンボールの中でしか見ない組み合わせが!
そして奥の6畳間に…ブルーシートと布団という公園のダンボールの中でしか見ない組み合わせが!

その後自分の家でやる

「ここら辺は山なので家を建てるときに木を結構切るんですね。薪にするような木なんですけどくださいっていったらくれたので柱にしました。

カンナとノミをホームセンターで買ってきて、裸でやるの嫌なんでヨガマットみたいなのを買ってきて巻いて。

バットみたいな形ですよね。ノミとカンナで削りました。4日か5日くらいでできますよ。先はグリップの役割するんですね。あれの上に座ったり乗ったり立ったりありますけどぼくは怖いんでやらないですけど」


5日と2000円があればこうしてマラカーンブが家に立つ。インドでもだれも持ってないようなマイマラカーンブである。
出た、マイマラカーンブ
出た、マイマラカーンブ
「土台もこんな感じなんで。ホームセンターの一般的な木材と金具ですね。一応クッションがわりに布団も敷いて。手作り感ある? 危ないんですよ(笑)

柱の丸太がタダでここらへんちょこちょこしたのも合わせて材料費は2000円以内だと思います。これとあと6畳間があればマラカーンブができますね。

インドの先生もいいじゃないかと。むこうでもみんな自分では持ってないです」


5日と2000円があればこうしてマラカーンブが家に立つ。インドのだれも持ってないようなマイマラカーンブである。
ツーバイフォー材を十字に組んで金具をとりつけている。2000円以内でできる。クッション代わりにふとんが置かれている。
ツーバイフォー材を十字に組んで金具をとりつけている。2000円以内でできる。クッション代わりにふとんが置かれている。

6畳間でマラカーンブをやること

見ると障子がやぶれている。練習でやぶいてしまったという。やはり和室でのマラカーンブは大変そうだ。

ビニールシートも床の保護のために敷く。床を傷つけて大家さんに迷惑かけたくないと及川さんはいう。あれ? そもそも大家さんは知ってるんですか?

「大家さん、すごくいい人で分かってくれるとは思うんですが、柱を立てたいとかこういうスポーツがあってとか説明するのがまず不可能なんですよね」

たしかに。話せばわかるといった犬養毅も死んでしまった。日本の家でマラカーンブをやるのは大変だ。
障子がやぶれている。和室にはむいていないスポーツ
障子がやぶれている。和室にはむいていないスポーツ

本物のマラカーンブもここにはある

「本物の柱もあります。ふだんは寝かせてますけど。テレビ局から依頼があって用意したんです。貨物便でインドの仲間が送ってくれた。

『おれたちが子供の時から使ってるやつだから大丈夫だ』ってインドの彼らも言うんですけどね。こんなちっちゃいのに危ないな、倒れないかなと思ったら、撮影中に倒れちゃいましてね。大怪我しなかったからいいんですけど」


インドの人の調子のよさは人をかなしませたくないサービス精神からきているときいたことがある。そして今回の結果は事故。今はベニヤで補強して使ってるらしい。
ふだんは寝かせてあるという本物のマラカーンブも台所にベニヤを敷いて組み立ててくれた
ふだんは寝かせてあるという本物のマラカーンブも台所にベニヤを敷いて組み立ててくれた
ダイニングにそびえたつ本物のマラカーンブ。日本で唯一の柱である
ダイニングにそびえたつ本物のマラカーンブ。日本で唯一の柱である
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