特集 2015年3月11日

うまい!そして物足りない!毒魚ハオコゼを食べる

ハオコゼの刺身

ハオコゼを使った毒魚づくし。まずは何を作ろうか。
オコゼというくらいだから刺身でもうまいのではないだろうか。
と大きいのを選んでおろす、というか肉をこそぎ取る。
金魚食べようとしてるみたいだな。
金魚食べようとしてるみたいだな。
しかしなかなかいい身の色。
しかしなかなかいい身の色。
適当な大きさに切り、モヒカン背びれで彩りを添える。
む、うまそう。
む、うまそう。
うまい!…のだが。
うまい!…のだが。
くさみなどはまるでなく、コリッという歯ごたえの後にほのかな甘みが口の中に広がる…ような予感を残しつ終了。はじまった!と思ったら終わった。
ちっさ!
ちっさ!
たしかにうまい。しかしうまいのまずいの言う前に小さい。アジやサバクラスのボリュームを味わいたければスイミーなみの数が必要になるだろう。よし、僕が毒針になろう。

ハオコゼの唐揚げ

片栗粉をつけて低温で揚げる。ただそれだけ。背ビレはあえてつけたまま揚げている。毒は熱で消えるので問題ない。
そおれ山海塾だ。
そおれ山海塾だ。
これはいけそう!
これはいけそう!
これはうまい!しぬ!
これはうまい!しぬ!
刺身と違ってまるごとがぶっといくのでなんといっても確かな存在感がある。食べるとはこういう事だよやっぱり。背ビレのトゲもカラッと揚がってサクサクと骨せんべいのような食感が楽しめる。ワカサギとかよりうまいかもしれない、いや、ワカサギもうまい。選べないよどっちかなんて。

ハオコゼ汁

ずいぶん赤くなったな。
ずいぶん赤くなったな。
締めはこれを作らないわけにはいかないだろう。
湯だってほんのり赤みを増した魚体が一層毒々しさを引き立て、食卓の会話を減らしそうなビジュアルだ。
ダシもちゃんと出ている。そしてしつこいが小さい。
ダシもちゃんと出ている。そしてしつこいが小さい。
しかしこの毒々しい皮がまたうまかった。とろっとした皮と一緒に食べる身もうまいがやはり小骨が気になる。魚自体を味わおうとするとストレスがたまるかもしれない。自分で釣ったというテンションに後押ししてもらおう。

1年半の歳月を費やして「エサは小さめにね」というメソッドを体得して釣り上げた毒魚ハオコゼのかなりこじんまりした漁師料理、刺身以外は期待を裏切らないうまさだった(いや、刺身もうまいんだけど向いていない)おふくろはまず扱わないだろう味が心身に沁みた。

私が体感したようにハオコゼの毒針は小さいながらも強力でうっかり刺されるとひどい目に会うのでもし調理する場合はヒレ一式はあらかじめ切り落とすのが無難だろう。釣った後の処理にしろ料理にしろ充分に注意していただきたい。
刺された傷を治療したバンドエイドの箱を使ってトゲ撮影。
刺された傷を治療したバンドエイドの箱を使ってトゲ撮影。
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