特集 2015年1月19日

新感覚!二人三脚タイピングゲームできました

ペアプロへの道

ここから先は余談である。準備がけっこう大変だったので、みなさんに共有したかったのだ。
ついでに言うと、大変だった作業のうち半分はそもそも不要だったことが後に判明する。
このページは無駄に消費された労力への供養の1ページである。

専用キーボードを作ろう

さっそく無駄になったほうの作業からご紹介だ。
ペアプロに使うキーボードは(もう「間違った」とか言わずに普通にペアプロとして扱っていきます)、半分のキーしか押せないキーボードだ。こりゃキーボードを改造しなきゃいけないな、と思ったのである。
付き合ってくれたのは弊社社員の川原さん。
付き合ってくれたのは弊社社員の川原さん。
年末の忙しいさなか、たまった仕事を追いやっての作業である。しかも目的は余興。
まずはキーボードを分解する。
まずはキーボードを分解する。
中はこんな感じになっている。
中はこんな感じになっている。
キーボードの中身については以前べつの記事で説明したことがあるので、興味のある方はそちらを見てほしい。
簡単に説明すると、このフィルムは3層重ねになっていて、上下の2枚に電気を通すインクで配線が印刷してある。真ん中の1枚は仕切りで、キーの部分にだけ穴が開いている。
キーを押すとこうやって配線に電気が通り、押されたのを検知している
キーを押すとこうやって配線に電気が通り、押されたのを検知している
キーを無効化したい場合は、2枚目のシートの穴をふさげば、配線が接触しなくなってキーは死ぬ。
しかしチマチマ穴をふさぐのは面倒なので、キーボードが入っていたビニール袋を切って
しかしチマチマ穴をふさぐのは面倒なので、キーボードが入っていたビニール袋を切って
真ん中のシートと一緒に挟んで絶縁
真ん中のシートと一緒に挟んで絶縁
僕はともかく、川原さんはキーボード分解している間にも何度か客先から電話がかかってきたりして、普通に忙しそうであった。

この日のハイライトは川原さんが急に電話対応中にキレ出したところだ。
「ちょっと今作業中でして」「いやほんと今忙しいので!」「そろそろ切りますから!!」と電話が長引くにつれて語気を強めていって最後には一方的に電話を切ってしまった。

彼の担当は弊社のけっこう重要な事業なので、ここの評判が落ちると死活問題である。僕が、え、大丈夫なの!?それいいの!?と不安に思っていたところ、彼はしばらく無言で作業を続けた後、改造し終わったキーボードのネジを閉めながらこう言った。
「保険の勧誘でした。」
「保険の勧誘でした。」
セーフ!弊社、セーフ!
改造し終わったキーボード(見た目は普通)
改造し終わったキーボード(見た目は普通)
PCにつないでテストしてみると、ちゃんと右半分のキーだけが動作して、左半分は無反応なキーボードができていた。これを右と左それぞれ2台、計4台制作した。

その後、「使えるキーと使えないキーが見てわかったほうがいいから、使えないキーは外したほうがよくない?」と別の場で2人に言われ(3人にしか見せてないのに)、結局それに従うことに。
キートップを外してしまうと指では押せない構造になっていた
キートップを外してしまうと指では押せない構造になっていた
2人がかりでけっこう時間をかけてがんばったのだが、最初からキートップ外すだけでよかったのである。「一方ロシアは鉛筆を使った」みたいなオチだった。

スパーン!でフィニッシュ

しかしそれで懲りる我々ではなかった。すぐさま次のデバイス作りに取り掛かる。

「ペアプロ」と言ってはいるが、今回のゲームはタイピングである。画面に表示されたプログラムコードを、二人三脚でそっくりそのまま書き写す。全部タイプし終わったら、完了の操作をすると、打ち込んだものが正しいかどうかの判定が行われる。

この完了の操作だ。「マウスで『完了』ボタンをクリック」みたいな地味なのじゃなくて、もっとこう「スパーン!」みたいなのがいいよね、
スパーン!
スパーン!
ということで、フィニッシュボタンを作ることになった。
「早押しボタン」。東急ハンズで購入。
「早押しボタン」。東急ハンズで購入。
開けるとこんな風だった
開けるとこんな風だった
早押しボタンには小さな電子回路が入っていて、ボタンを押すと「ピンポーン!」という音が鳴るようになっている。
これを改造して、さっきのとは別のキーボードから取った基板をくっつける。
雑な図を見ながらの作業
雑な図を見ながらの作業
作業工程は地味なので割愛します
作業工程は地味なので割愛します
キーボードの基板と早押しボタンを合体させて、キーが一つしかないキーボードを作った。
早押しボタンでPCを操作できた!
早押しボタンでPCを操作できた!
あとはプログラム側で、このキーを押すとタイピングの完了判定が行われるようにしておくのだ。
スパーン!
スパーン!
タカタカタカ…スパーン!と気持ちよさそうにEnterキーを押す人がいるが、こちらは早押しボタンという、生まれながらのスパーン!専用ボタンである。快感はEnterキーの比ではない。

こっちは残念なオチがつくこともなく、うまくできたので本番でも使う予定である。


ふざけてやってみたら面白かった

ほんとはイベントのちょっとした出し物としてささやかにやるつもりだったのだが、ふつうに面白いゲームに仕上がってしまった。周囲からも大変好評なので、これは皆様にもお伝えせねばと思い記事にさせていただいた次第です。キーボードさえ余っていれば特別な機材は必要ないので、CROSSに限らず、勉強会の余興などにぜひお試しいただきたい。

ということで、せっかくなので以下、イベント告知です。

■CROSS 2015
2015年1月29日(木) 10:30開場 @横浜港大さん橋ホール

CROSSは日本最大級のWEBエンジニア向け勉強会。
イベント中は、昼の部では会場内にペアプロ環境一式を設置、自由に遊んでいただけるようにします。このときに早かったペアは、ランキングに登録されます。
そして夜の部。ランキング上位4ペアによる、最強決定戦を行います!こちらはペアプロ環境を2つならべて設置、その場で生対決します。

我こそはという方は、ぜひCROSS 2015へどうぞ!


綱引きもあるよ

せっかくなので、もうひとつの出し物である綱引きについても、編集部 古賀さんから告知してもらおうと思います。どうぞ!

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こんにちは。古賀です。
CROSS 2015では、このほか「プログラム言語対抗綱引き」も行います。

C、Perl、PHP、Python、Ruby、JavaScript、Go、Java。コンピュータ界を支える8つの言語をあやつるプログラマが各言語チームに分かれ、最高の言語をただし腕力で競い合うというザ・冗談の大会です。

プログラマのみなさま、どうかご自分にゆかりの深い言語にエントリーしてください。エントリーは当日会場の「おたのしみコーナー」で行っております。

「プログラム言語対抗綱引き」
CROSS 2015 おたのしみコーナー
10:00~17:00 エントリー受付
※各言語定員いっぱいで締め切ります
17:30~18:30 対戦!

ご参加、お待ちしております!
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