特集 2014年8月27日

ビーチコーミング枯山水のススメ

移動して枯山水を作る

ところで、枯山水を作るって書くのが面倒なので、「枯山水を作る」って意味として「枯れる」と書きたい。

落ち着いて枯れられそうな岩のテーブルがあったので道具を並べてレッツ枯山水。
頑張ります。
頑張ります。

ノウハウその5『砂を平らにならす』

100円で買ってきたお盆に砂を広げ、平らにした。お盆を静かに左右に振ったり上下にトントンと叩いたりすれば平らになる。

ただし、左右に振りすぎると真ん中が厚くなり、左右の砂が薄くなる。これを防ぐ為には、最初に左右の砂を厚めにしてからお盆を振ると良い。

どうでもいいノウハウがどんどん溜まっていきますな。
砂を平らにするノウハウ。
砂を平らにするノウハウ。
ここにフォークを走らせ、水の流れっぽい紋様を書いてみると、こうなった。
まぁまぁ、枯れてる。
まぁまぁ、枯れてる。
ものすごい適当にやったんだけど、初めてにしてはなかなかの出来なんじゃないだろうか。

ここにさっき拾ってきた色々を並べてみると、こんな感じになった。
あれ、意外にお洒落っぽいぞ。
あれ、意外にお洒落っぽいぞ。
思いの外おしゃれな感じになりうろたえている。ゴミが入ってる辺りが消費社会への皮肉になってたりしないだろうか。匂い立つ現代アート臭。

次は、先にものを並べて枯れてみることにした。
あれ、なんか既にお洒落。
あれ、なんか既にお洒落。
砂の上に石や流木を並べたら、そのままでもお洒落に見えてしまった。海岸を切り取ったような箱庭感。

そして聞えてくる青春の喧噪である。

ノウハウその6『心を乱すな』

ここ、葛西臨海公園では夏休みで暇な高校生とか大学生が楽しそうに遊んでいる。月曜の昼間からお酒を飲んで楽しそうだ。

若い男女、公園で青春の一コマ。僕には無縁だった世界である。トレンディドラマ見てるみたいな気持ちだ。

高校生当時の僕と来たら、夏休みじゅうずっと冷房が効いた電算棟でプログラミングをしていた。当時に戻れるなら是非外に連れ出してやりたい。こんな青春だってあるんだと教えてやりたい。
若いっていいですね(棒読み)。
若いっていいですね(棒読み)。
そんな、乱れた心が見事お盆の上に投影された。震える紋様、雑なレイアウト。なんだ、この駄作は(ビーチコーミング枯山水における善し悪しがわかってきた)。
ザ・駄作。
ザ・駄作。
心を落ち着かせるためにシンプルに枯れてみた。
こういうの、嫌いじゃない。
こういうの、嫌いじゃない。
いつしか、「えー、これからカラオケ行こうよー」とか「なにあの鳥、ちょう可愛いー」みたいな声も聞えなくなった。彼らはそこにいるが僕が集中しているから聞えないのだ。
一人、集中して枯れる。
一人、集中して枯れる。
そして出来たこの作品(作品とか言っちゃったよ)。

真ん中の白いのが僕のメタファーである。四隅にあるのが青春な彼ら。えー!ちっとも集中出来てない!枯山水には見事に僕の孤独が投影されていた!作ってる時は無心だったが、出来上がって愕然とした。
題名「ぼっち」。
題名「ぼっち」。
青春グループを見ていると、一人の人気がある男の子や女の子に集まる複数の異性、という構図が見えてきた。若い子ってストレートに弱肉強食である。

そんな様子が枯山水に投影された。

これ、最初に思ってたより楽しい遊びだぞ。
題名「勢力図」。
題名「勢力図」。
もうちょっと遊びます。
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