特集 2014年8月21日

セレブキャタピラー

セレブのための無限軌道

結論から言うと、永遠にレッドカーペットを歩く夢は叶った。

レッドカーペットをキャタピラーのようにつなげてその中を歩くのだ。この装置をセレブキャタピラーと名づけた。
セレブキャタピラー! 林と金曜日ライター住の組み合わせでお送りします
セレブキャタピラー! 林と金曜日ライター住の組み合わせでお送りします
はい、セレブ通りまーす
はい、セレブ通りまーす
ご協力、ありがとうございましたー
ご協力、ありがとうございましたー
海沿いの緑地にはバーベキューを楽しんでいる若者たちがいた。でも今日は僕らのほうがリア充である。なにせタキシードにレッドカーペットだ。うしろには海。見たことがないかっこよさである。

セレブキャタピラーは小道具ではなく実用的なものなのできちんと動作する。
スムーズに移動するセレブ
スムーズに移動するセレブ
上にあるレッドカーペットは重いのでセレブの二の腕を鍛えるのに最適である。これでシェイプアップすればパーティーに肩を出したドレスだって着ていける。
頭で支えようとするとおかしな表情になるぐらい重い
頭で支えようとするとおかしな表情になるぐらい重い

持ち運びも便利なセレブキャタピラー

セレブキャタピラーは10.8mの長さだが持ち運びも便利である。持ち運ぶときは1.8mの板2枚になる。テレビ通販風に言えばベッドの下に収納することも可能だ(大きなベッドに限ります)。組み立てはわずかスリーステップで完成である。
ワン
ワン
ツー
ツー
スリー
スリー
…スリー
…スリー
……スリー!
……スリー!
はいセレブ!
はいセレブ!
ちなみにこの前にアスファルトのうえで組み立てようとしたが、夏のアスファルトにはミミズがたくさん干からびていて、そこで転がすとミミズキャタピラーになってしまうところであった。

セレブの裏にタナトスがあふれているとかそんな風刺はいらんのだ。

中に入るとレッドカーペット感ある

ただこのセレブキャタピラー、外から見ると赤いところよりも白いところのほうが目立つ。
言われるまで気付かなかった
言われるまで気付かなかった
しかし、なかから見るとかなりレッドカーペット感があるのだ。
後ろを歩く住さんの視点
後ろを歩く住さんの視点
後ろを振り向いた時の視点
後ろを振り向いた時の視点
下だけではなく、前も上も後ろも真っ赤でセレブというかちょっとした胎内体験である。ぼんやりと赤いところにタキシードを着て立っている。夢占いしたくなる状況だが2014年の8月に起きたことなのである。

大事なことを忘れてないか

ところで本稿はスカパー!とのコラボなのである。

読者諸兄におかれては、セレブキャタピラーに触発されてムービープラスでセレブが登場する映画を見たくなったり、ヒストリーチャンネルで戦車が登場するドキュメンタリーを見たくなっていることと思う。

キャタピラ(片平)なぎさの2時間ドラマもファミリー劇場やフジテレビTWOで放送中である。
キャタピラなぎさ(右端・本当は木曜ライターべつやくさん)
キャタピラなぎさ(右端・本当は木曜ライターべつやくさん)
それだけではない。スカパー!アワードが開催されるのだ。スカパー!で今年放送された番組のなかから優秀な番組が表彰されるイベントである。

「長澤まさみ カンヌ映画祭ナイト&デイ」「MTV VMAJ 2014」「特集 ジャッキー・チェン 24時間放送!」などレッドカーペットにふさわしい番組がノミネートされている。
長澤まさみさんがカンヌで見るレッドカーペットもこんなだろうか
長澤まさみさんがカンヌで見るレッドカーペットもこんなだろうか
さあ、きれいにコラボれたところで次に移動します
さあ、きれいにコラボれたところで次に移動します

屋内がいい

やってきたのは弊社ニフティである。
入口の幅がぴったりだった
入口の幅がぴったりだった
外は風にあおられることがあったが、屋内はセレブキャタピラーにあっている。キャタピラーがスムーズに進む。

「このまま正面進みまーす」「はい、止まります」住さんとの息もぴったりだ。セレブに慣れてきたはずなのに口調はどことなくプロレタリアートである。
うっかり横を向いて撮ったら異次元への入口みたいになってしまった
うっかり横を向いて撮ったら異次元への入口みたいになってしまった
方向転換もできるようになった(スピードを早めています)
動画に威風堂々を重ねているが、セレブキャタピラーで移動しているあいだ、ずっとこの音楽が脳内で流れていたのである。

その気持を共有してもらえれば幸いである。
これ面白いのでスカパー!に持って行くことにしよう
これ面白いのでスカパー!に持って行くことにしよう

セレブキャタピラーの作り方

スカパー!に持って行く前に時間をさかのぼってセレブキャタピラーの作り方を説明したい。夏休みの自由研究に作っていってクラスメイトの度肝を抜くのもいいだろう(たぶん2学期からあだ名が「セレブ」になるはず)。
材料:
プラダン(1.8m×0.9m×4mm)6枚
赤いフエルト 幅1m×12m
ガムテープ たくさん
プラダンはプラスチックで作られたダンボール板。プラベニとも呼ぶ。引っ越しのとき、建物に傷を付けないように壁に貼る半透明の板である。

4mmにしたのはこだわりがあるわけではなく、それしか在庫がなかったからだ。

作り方はこのような手順である。
!
想像した通り!と思った人も多いだろう。僕もイラストを描きながらこれ図解する必要あるのかなと思った。

しかし、実際にやってみると思いもしないことがあるのだ。ディスカバリーチャンネルの夏の自由研究大賞の説明ページにもこう書いてあった。

ただ本やインターネットなどで調しらべるだけでは発見は生まれません。観察や実験をするとそこには無限の情報があります。その無限の情報の中にたくさんの発見が潜んでいるのです。

そのとおりである。たとえば…
発見1)布売り場にあるロールは10m巻なので12mは買えない
発見1)布売り場にあるロールは10m巻なので12mは買えない
布を切ってもらうカウンターにロールを持って行ったら言われたのだ「これがそもそも10mなので…」。そこは似たような赤を6mずつ買うことで解決。
発見2) 東急ハンズには強力な粘着テープがたくさんある
発見2) 東急ハンズには強力な粘着テープがたくさんある
プラダンは接着剤がつかない素材なのだ(多用途という高機能のものならつく。でも高い)。

僕の工作でよくぶちあたる「プラスチックは接着剤が効かない問題」である。

そこで過去の経験から粘着テープで済ますことにした。

ディスカバリーチャンネルの人気番組「怪しい伝説」でもダクトテープ(アメリカのガムテープ的なもの)だけでいかだを作っていた。親近感を覚える。
そしてプラダン。配達予定時刻より4時間おくれて到着。
そしてプラダン。配達予定時刻より4時間おくれて到着。

作業に入ります

材料が揃ったところでセレブキャタピラーの制作に入る。場所は東京カルチャーカルチャーである。たまたま平日でイベントが入ってないので作業スペースとして使わせてもらった。

ただし空調がはいってないのでサウナのようなにおいがした。
作業はおもに布をガムテープで貼っていくだけ
作業はおもに布をガムテープで貼っていくだけ
レッドカーペットが目の前に現れる(前の写真とのあいだに1時間以上経過しています)
レッドカーペットが目の前に現れる(前の写真とのあいだに1時間以上経過しています)
作業を手伝ってくれているのは阿部さん。スカパー!のサイトに載せるために今回の制作のようすを取材に来ていたのだ。

実はこの日、制作の手伝いに来るはずの人が来れず、阿部さんが見るに見かねて手伝ってくれたのだ。ミイラ取りがミイラになった。僕はミイラにしたほうだけど。

そういえばカルチャーカルチャーはオープン前の工事のときも取材に来ていたライターが工事を手伝っていた。そういう磁場がある場所なのかもしれない(か、常に人手不足)。

レッドカーペットは空気を変える

期せずして僕と阿部さんのはじめての共同作業となった(結婚式風に言うならば)レッドカーペットづくりだが、形が見えるに連れてその場の空気を変えていった。
途中まで作っただけであふれるセレブ感
途中まで作っただけであふれるセレブ感
セレブだから澄まし顔で
セレブだから澄まし顔で
カーペットの上を持っているのはキャタピラーにしたときのイメージをつかむためである。BOKETEのお題にされそうな写真だがちゃんと意味があるのだ(するなよ)。
もう1枚作り、貼り合わせる
もう1枚作り、貼り合わせる
恐る恐る中に入ると…
恐る恐る中に入ると…
思った以上にキャタピラである
思った以上にキャタピラである
そして思った以上にセレブリティな感じがする。ふたりとも半ズボンであることも気にならない。レッドカーペットはズボンの長さを無効化する。

約3時間ほどでセレブキャタピラが完成した。夏休みの工作としていけるかもしれない。材料の手配だけ早めにしておけば8月31日の夜6時ぐらいからはじめてもOKである。

ここで時間はふたたび元に戻る

こうしてできたセレブキャタピラを海とニフティで使用した。そうしていよいよスカパー!アワードの本陣、スカパーJSAT本社に持ち込みたい。
キャタピラ状態で運ぶの大変なので赤帽に頼みました。
キャタピラ状態で運ぶの大変なので赤帽に頼みました。

ふたつの物語がひとつに

地下駐車場でキャタピラをおろし、パタパタとスカパーJSAT社内を進む。ここでようやくスカパー!アワードとセレブキャタピラーが融合するのだ。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドか火の鳥太陽編のクライマックスみたいなものである。もしくはドラクエⅤ。
担当の者がくるまでここでしばらくお待ちください言われるセレブ
担当の者がくるまでここでしばらくお待ちくださいと言われるセレブ
僕の後ろにいるのが今回の撮影と搬入を頼んだ藤原くんだが、セレブキャタピラーとコーディネートしたのかと思う服の色である。

さすがスカパー!はアワードやっているだけあってレッドカーペットがしっくりきますね!という展開にしたいのにそれをぶち壊すしっくり具合である。お前がしっくり来てどうする。
スカパーJSAT 中嶋さんと杉原さん登場
スカパーJSAT 中嶋さんと杉原さん登場
前もってセレブキャタピラーがくることを伝えてあるのでにこやかに受け入れてくれた。笑顔の中に5%ほど困惑が見えるのは気のせいだろう。

このあとセレブになってもらいたいので…と羽マフラーをかけてもらった。
こうすると逆に5%の困惑が消える
こうすると逆に5%の困惑が消える
あきらめというものだろうか。それはさておき(おくのだ)キャタピラ体験をしてもらいたいので会議室に移動する。
壁にポスターを発見
壁にポスターを発見
壁に堺雅人さんを起用したスカパー!のポスターが貼ってあった。セレブと堺さんのツーショットも面白いかもしれない。撮ろうとすると
「それはNGですー♪」
と、にこやかにライツ関係にしっかりしているところを発揮。堺さんの顔はスカパー!でご覧ください。

セレブキャタピラー体験

ではさっそくふたりにセレブキャタピラーを体験してもらおう。
なんだかものすごく喜んでくれた
なんだかものすごく喜んでくれた
ここまで喜んでくれると少し胸が痛むのはどうしてだろう。それでもセレブキャタピラーはスカパーJSAT社内を進んでゆく。
ところでオレンジのシャツは赤帽のドライバーさんである
ところでオレンジのシャツは赤帽のドライバーさんである
キャタピラを運んでくれただけではなく、一緒に入館証をもらって撮影の補助までしてくれた。赤帽さんが記事を書く日も近い。
「スカパー!アワードが始まるのでこんなレッドカーペットが欲しかったんです」
「スカパー!アワードが始まるのでこんなレッドカーペットが欲しかったんです」
「投票開始は8月15日です」
「投票開始は8月15日です」
「ぜひ投票してくださいネ」
「ぜひ投票してくださいネ」
「ワシも投票するぞ!」
「ワシも投票するぞ!」
レッドカーペットとスカパー!アワードが合致していいグルーヴ感が出た。このまま続けると次の写真で青汁を飲み始めそうなノリだが。

僕が欲しかったレッドカーペットの上を永遠に歩ける装置もできた。そしてそれがスカパー!アワードというイベントともシンクロした瞬間である。

レッドカーペットからはみ出さない人生を

太くて短い人生と細くて長い人生どっちがいい?という質問がある。あれには太くて長い人生と答えたい。その方法がセレブキャタピラーではないだろうか。工夫すればいいとこどりできるのだ(スカパー!のチャンネルセットのように)。

セレブキャタピラーだって夏にタキシードで撮影したので汗だくになって少し痩せたという第3のメリットもあるのだ。
4ページ目、迷走しているときに撮った1枚
4ページ目、迷走しているときに撮った1枚
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