特集 2013年12月23日

駅ビルのATMに同情する

原点に返って

こうして巡ってみると、ATM、けっこうきらびやかな場所にあるぞ。なんで今まで隅っこにあると思い込んでいたんだろう。

振り返ってみると、僕はまえに蒲田に住んでたときがあって、そこの駅ビルのATMがすごい端っこにあった気がするのだ。フロアも5Fだったかの中途半端な階で、通路のどん詰まりみたいなところにポツンとあったような…。

しかしなにぶん5年以上前の話なのでうろおぼえだし、その間に蒲田の駅ビルは全部リニューアルして違うビルになってしまった。

いまごろ行ってみたところで、ATMがまだポツンとしている保障はない。
でも、他に当てもない。取材班は最後の望みをかけて、JR蒲田駅へと飛んだ。(電車ですが)
「サンカマタ」というオールドスクールな名前だった駅ビルが「グランデュオ」という強そうなのに変わった
「サンカマタ」というオールドスクールな名前だった駅ビルが「グランデュオ」という強そうなのに変わった
ATMの設置場所は……連絡通路!?
ATMの設置場所は……連絡通路!?
「連絡通路」。

この瞬間、これは期待できる!と確信した。なんたって名前からして「通路」である。そこがきらびやかであるわけがない。しかも「連絡」。報・連・相の真ん中のやつだ。この事務的な響き!薄暗い通路の端っこに所在なさげにたたずむATMの姿が目に浮かぶ。
しかし実際にきてみると連絡通路はこの人通り
しかし実際にきてみると連絡通路はこの人通り
ガラス張りの壁面からは駅改札を望む絶好のロケーション
ガラス張りの壁面からは駅改札を望む絶好のロケーション
クリスマスのディスプレーも華やかな中
クリスマスのディスプレーも華やかな中
元々のクリスマスカラーで完全になじむATM
元々のクリスマスカラーで完全になじむATM
期待は見事に外れた。

かつてJR蒲田駅にはサンカマタとパリオという2つの駅ビルがあって、その2つが現グランデュオの西館と東館になった。前からこの連絡通路はあったけど、ひとつのビルになったことによってディスプレーも人通りも明らかに活性化していた。

東館と西館をつなぐ連絡通路は、世界地図で言えば東洋と西洋をつなぐボスポラス海峡。完全に交通の要所だ。名前は地味だが、よく考えたらめちゃくちゃ人が通る場所である。

ATM、やはり一等地にあるぞ。
ATMからこちら側は静かだが、ナチュラルボーン・サンタ帽カラーのATMは完全に向こうのリア充チームに同化
ATMからこちら側は静かだが、ナチュラルボーン・サンタ帽カラーのATMは完全に向こうのリア充チームに同化
ところで余談だがこのセブン銀行ATMのカラーリング、クリスマスシーズンにもなじむが、他に意外なところにもなじんでいた。
赤白のヨドバシカラーに溶け込むATM
赤白のヨドバシカラーに溶け込むATM
ATMらしからぬ派手な色は、地味な場所で見るとオオッと思う。でもカラフルな熱帯魚が南国の珊瑚礁に溶け込むのと同様、派手は派手なりに行くべきところに行けば保護色になってしまうのだ。
ちなみにこのATM、写真では奥まって見えるものの、入り口を入って直進した突き当たり、という好アクセスの位置にあった
ちなみにこのATM、写真では奥まって見えるものの、入り口を入って直進した突き当たり、という好アクセスの位置にあった
話を戻そう。長々書いてきたが、要は「ATMは冷遇なんかされていない」ということなのだ。それどころかラグジュアリーな別棟を用意されたり、ステージに上がったりとかなり人生を謳歌している感がある。

ただ中には、これは若干不遇かも…というATMもあったにはあった。最後にそんなATMを2つ紹介して、おしまいにしよう。
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