特集 2013年11月27日

ネギ切り三都物語

兵庫と言えばコープさん

大阪から始まり京都に行ったのならば、神戸にも行かねばなるまい。まずは大阪からほど近い西宮北口駅にやってきた。
兵庫県のコープさん数は大阪と比べ物にならない。
兵庫県のコープさん数は大阪と比べ物にならない。
まず兵庫で調べるならコープさん。兵庫の人たちは何故か生協、コープの事をコープさんと呼び親しみと尊敬を以て接している。兵庫人の動向を探るならコープさんだ。
コープさんのネギさんデカイ!!
コープさんのネギさんデカイ!!
店内でネギを探すと異常にデカイ。横にあるニラがもの凄く小さく見える。これは、袋に入れてなんて持って帰られないだろう…。
百貨店以来の、切るのが当たり前システム!
百貨店以来の、切るのが当たり前システム!
もしこれで切ってくれなかったらどう処理しようかと考えながらレジに向かうと、まず第一声が「ネギの長さはどうしますか?」きた!デフォルトネギ切りシステムだ。

それでも結構長い。
それでも結構長い。
百貨店でのみ見られたハイレベルなサービスを当たり前のように繰り出すコープさん。コープさんがこれならば、兵庫全域をもうネギ切り天国と認定しても良いかもしれない。
ネギを敷いて豚肉を敷いてネギを敷いて豚肉を敷いてネギを敷いて豚肉を…
ネギを敷いて豚肉を敷いてネギを敷いて豚肉を敷いてネギを敷いて豚肉を…
コープさんのネギは豚バラの重ね鍋。豚肉と白菜ではメジャーなレシピだが、ネギでもきっとうまいと思うんだ。

すっごい嵩減った
すっごい嵩減った
酒と塩コショウだけ振りかけて火にかけてしばらく放置。ビックリするくらいのネギの青臭い香りが部屋に充満する。これはどうにもまずったか。と思ってふたを開けたら、まぁいけそう。
写真とは裏腹の想像を絶する美味さ。
写真とは裏腹の想像を絶する美味さ。
大丈夫かなと一口食べると、全てがとろけて甘い甘い旨い甘い旨い旨い。煮込んだネギのトロトロと豚の脂身のプルプル感にその甘さ。

ポン酢がスイカにおける塩的な効果を発揮してより甘さを引き立てて引き締める。問答無用に旨い。脳の奥で変な汁が出ちゃってるように幸せと旨さを感じる。ネギ4本分くらい、いっぺんに食べきってしまった。

高級住宅街ではどうなのか

一般的なスーパー、コープさんで基本サービスとしてネギ切りがある。ならば兵庫の高級だとどうなるのか。高級住宅街として名高い芦屋にやってきた。

スーパーなんて無い。
スーパーなんて無い。
駅前に出て、さてスーパーはどこかと辺りを見回すも見当たらない。駅前のコンビニでスーパーはありませんか?と聞いてみたら「違う駅までいかないとありませんよ」とのこと。えっ。

スーパーがあるとある程度騒がしくなるから高級住宅街では敢えて作らないのだろうか。

生活環境
スーパーが家から遠い<<スーパー徒歩圏内<<<<<スーパーが敢えて遠い

みたいな、スーパーの逆転現象みたいな事が高級住宅街では起こるのか。
唯一見つけた野菜所
唯一見つけた野菜所
そんな中やっと野菜を売っている所にたどり着いた。が、どうにもネギが見当たらない。「ネギ無いですか?」と聞くと「なんや今日はみんなすき焼きや言うて、ネギ全部売れてしもたわ」とのこと。

みんなすき焼き!芦屋!!

※ちなみにゴボウを買って、切って下さいというと鎌でスパッと切ってくれた。

ハイレベルネギ切りエリア兵庫

ネギ切ってくれるかどうこうという問題でなかった芦屋を超えて隣の岡本駅へやってきた。たったの一駅で余りにも景色が変わって驚くが、兵庫のネギ切りサービス力の高さにも驚かされる。
スパン
スパン
とろりねぎという名前の胸躍る感じ。
とろりねぎという名前の胸躍る感じ。
岡本駅で当たり前のようにネギを切ってもらい、続いて三宮でも切ってもらう。神戸の高級スーパーと言えばのikariスーパーでもこちらからお願いする前の「ネギの長さはこのままでよろしいでしょうか?」である。

とろりねぎはシンプルにねぎまにしてみた。焼いたらそんなにトロリとしない。
とろりねぎはシンプルにねぎまにしてみた。焼いたらそんなにトロリとしない。
サービスカウンター行くシステム。
サービスカウンター行くシステム。
ダイエーでもお願いする前に聞いてくれるシステム。
ダイエーでもお願いする前に聞いてくれるシステム。
三宮ではあまりにも普通に切ってくれ過ぎて、当たり前に過ぎていってしまう。ただ、特筆すべきは兵庫では高級スーパーならずとも「どのくらいの長さにしますか?」と聞いてきてくれる事だ。

兵庫のネギ切りホスピタリティはすごく高い。

三都ネギ切りグラフ

関西三都を周っての状況を「実際に切ってくれたか」「お願いしたら店員さんが戸惑ったか」「その場で切ってくれるか」「お願いしなくても長さを聞いてくれるか」という項目をグラフにしてみた。

上限を100%にする方法が分からなかった。120%切ってもらってみたい。
上限を100%にする方法が分からなかった。120%切ってもらってみたい。
こう書くと大阪は切るかは自由だがお願いされたら完璧にこなす「切って欲しいんやったらいつでも切ったるで」というスタイル。

神戸は向こうから聞いてくれる「長くて持ちづらいでしょ、切りましょか?」という気配り型。

京都は基本的に切らない「ネギは切ってくもんやあらしまへん」というネギへのこだわりタイプ。

という様な印象を受けた。これは県民性なのか文化なのか、ネギへの考え方の違いなのか。電車で30分くらい走るだけでこうも変わるものか。

麻婆ネギ。ビッリビリに辛い麻婆とネギの甘さとの対決が楽しい一品。ビールがとても進む。
麻婆ネギ。ビッリビリに辛い麻婆とネギの甘さとの対決が楽しい一品。ビールがとても進む。

あまり積極的に買う事のなかった白ネギだが、この機会に食べてみると調理の仕方で味、食感がまるで変わって面白い。そして旬のネギの甘さ旨さは物凄い物だと驚いた。

これからはどんどん食べていきたいと思うのだけれど、ネギソースを作ろうと思うと丸々一本使うし、それで100円。ソースだけに100円かー。と考えるとかなりの高級食材である。

好きな食べ物が増えたが結構高級だという事に気づいて悩ましい。良いことあったときにまた思いっきり食べたいと思います。
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