コラボ企画 2013年11月28日

騙されて海外に匂いをかぎに行く

怒りの矛先

到着したシャルルドゴール空港はその名前の響き通りオシャレなところだった。人はフラっとフランスに来れるんだと驚いたが、一歩空港の外に出たとたんにフラッと来る場所じゃないと分かった。寒いのだ。周りの人はモコモコの服を着ている。
寒い!
寒い!
この寒さに騙した安藤さんにも腹が立つが、その安藤さんも寒そうにしている。安藤さんは厚着でいいのに薄着。震えでシャッターを押せない場面もあった。騙したのに平等。

そうなると矛先は「Sai.mignon(サイ ミニヨン)」である。彼がフランスなばっかりに寒いのだ。ハワイ生まれならいいのに。
寒い原因!
寒い原因!
バスに乗り込みとりあえずは凱旋門を目指す。やはりフランスと言えば凱旋門である。流れる街並を見ながら、オシャレだな、とつくづく思う。近代的な建物より歴史を感じる建物が圧倒的に多い。その結果、オシャレなのだ。女子大生がフランス旅行に行く意味が初めて分かった。
到着! デカいよ!
到着! デカいよ!

知ってるよ!

凱旋門は圧倒的な大きさだった。大きいは素晴らしいと素直に思う。震えながらそう思っていたら「ということで」と安藤さんが目隠しを私に渡す。どこか分かっていますよ、と言ったが無理矢理つけられる。そして「ここはどこでしょう?」と安藤さんが言う。夢かな、と思う。
絵は豪華
絵は豪華
「フランス」と私が言う。「正解」と安藤さんが答える。いま世界一無駄なやり取りがあった。知っているのだ。日本から24時間かけてやってきたのだ。

しかし凱旋門周辺はマクドナルドのポテトの匂いがして、匂いだけなら日本の駅前と変わらなかった。フランスはマクドナルドのポテトの匂いなのだ。
エッフェル塔に行く(ただいま7℃)
エッフェル塔に行く(ただいま7℃)
シャンゼリゼ通りを抜けてセーヌ川沿いのエッフェル塔に向かう。ただここに来て体はすっかり冷え、鼻の感覚はなくなり、鼻水が出始め、もう全く匂いを感じることができなくなっていた。しかし、安藤さんから目隠しを渡される。無駄なやり取り再びである。鼻も利かないのに。
また目隠しを渡される
また目隠しを渡される
言われるがままにつける
言われるがままにつける
「ここはどこでしょう?」と安藤さん。「フランス」。「正解」。だから知っているのである。次はエッフェル塔に行きましょう、と提案したのは私である。そして鼻が利かないのでここがどんな匂いなのかもはや分からない。クレープ屋さんがあったりするのできっと甘い匂いなのだと思う。現地にいるのに予想だ。
とにかく寒い!
とにかく寒い!

でも、楽しい!

寒いので今日はもう帰りましょう、となった。安藤さんが暖かい格好なら私をもっと連れ回して「なんでそんな格好で来るの」「騙したからでしょ」のようなやり取りがあったと思うが、なぜか騙した方も負けず劣らず寒いのだ。これがリアルである。どっちも騙された感じになっている。
何となくメリーゴーランドに乗る
何となくメリーゴーランドに乗る
ただオシャレをこよなく愛する私としてはパリを楽しみたいと思いメリーゴーランドに乗った。子供たちに混じり私も思わずはしゃいでしまった。私の心の奥底に眠るフランス魂が目覚めつつあるのだ。いま思えば「Sai.mignon(サイ ミニヨン)」をいい匂いと感じたのはオシャレなフランスを愛する私だからかもしれない。
楽しい!
楽しい!
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