特集 2013年11月15日

小さすぎる公園めぐり(渋谷・新宿・池袋方面)

まずはおさらい

とりあえず、まずは自宅の近所で見つけた小さすぎる公園を見ていただきたい。
近づくまではゴミ置き場だと思っていた
近づくまではゴミ置き場だと思っていた
あくまで目測だけど、およそ幅3m、奥行き5mほどの小さな空間。単純計算で15平方メートル、約5坪。畳に換算すると10畳。だけど鉄棒とすべり台が鎮座し、立派な公園である。

マンションの敷地内にあるので、おそらくこのマンションの施設の一部なのだと思う。ということは、このマンションで子供時代を過ごした人の中には、幼少期の記憶に残る公園がここだという人もいるのだろう。

本当に思い出は人それぞれである(勝手な想像だけど)。
入口から撮影した公園の全景
入口から撮影した公園の全景
こんなスペースでも子供が4、5人集まったら野球とかできてしまうのだろうか
こんなスペースでも子供が4、5人集まったら野球とかできてしまうのだろうか
改めて見ても、いやー小さい。小さすぎる。しかし、3年前の記事を見返しても、大きさ、遊具の種類や配置など、どれをとってもこの公園がもっともバランスのとれた小さすぎる公園と言えると思う。果たして、この公園を超える小さすぎる公園はあるのか。

と言うわけで、今回は渋谷区から調査を開始。まずは区の南端にある恵比寿駅に降り立った。

渋谷区/恵比寿南まちかど公園

恵比寿駅から徒歩5分くらい、坂を登った先のオフィスビルの角に、恵比寿南まちかど公園がある。...いや、正確にはあるはずだった。
恵比寿駅西口で降りて
恵比寿駅西口で降りて
坂を登っていくと
坂を登っていくと
オフィスビルの脇に目指す公園が
オフィスビルの脇に目指す公園が
...あるはずだった...?
...あるはずだった...?
小さすぎてベンチも何もない公園があったと思われる場所は、なんと駐輪場になっていた。駐輪場の名前が公園名なので、この場所で間違いないと思う。

やっぱり小さすぎる公園では誰も得しない、ということなのだろうか。いきなり企画を全否定の様相である。
たぶんここだったのだけど
たぶんここだったのだけど

大きな地図で見る
ストリートビューではまだ公園なのだ
それにしても、ストリートビューでは「駐車禁止」の貼り紙がこれでもかと並んでいるのに、その後に駐輪場になってしまう変わり身の早さというか柔軟さには驚く。ストリートビューでも公園の中にバイクが止まっているのが見えるし、管理側と利用者側の思惑が一致したのかもしれない。

それか、この駐輪場会社の営業がものすごいやり手なのか。

渋谷区/恵比寿四丁目児童遊園地

続いては、いったん駅に戻り線路の反対側に出て少し歩いた場所にある、恵比寿四丁目児童遊園地。ここもデータで見る限り何もない小さな公園のようだった。
駅前から続く大きな道から少し入った場所に
駅前から続く大きな道から少し入った場所に
目指す公園があった
目指す公園があった
いままでの小さい公園にはなかったアイテムが!
いままでの小さい公園にはなかったアイテムが!
奥の方に見えるベンチ以外、遊具と呼べるようなものは何もないただの小さな広場。だけどここには自動販売機があった。つまり子供が遊ぶ公園というより、近くで働く会社員がオフィスを抜け出して一息つく場所とみるのが正しいだろう。

実際、渋谷区内の小さな広場型公園はこういった雰囲気の場所が多かった。ちなみにこの日は、近くの工事現場の警備員さんが休憩していた。
ここは事前に駐輪場化を阻止!
ここは事前に駐輪場化を阻止!
しかし利用の決まりは木に埋もれていた
しかし利用の決まりは木に埋もれていた

渋谷区/広尾一丁目児童遊園地

今度は北上して明治通りへ。瀟洒な大通り沿いを歩いていると、金網に囲まれた小さな公園が現れた。ここが広尾一丁目児童遊園地らしい。
広尾という地名だけでやや押され気味
広尾という地名だけでやや押され気味
なぜこんなにフェンスが厳重なのか
なぜこんなにフェンスが厳重なのか
それほど小さくないか
それほど小さくないか
実際に見てみると、ここはそれほど小さくなかった。いや、走り回って遊べるほど大きくはないけど、小さすぎる公園界、この半分くらいの大きさの公園もザラにある。

しかし、奥の方が気になった。先が見えなくなっているのだ。
下に向かってる?
下に向かってる?
なんとすべり台があった!
なんとすべり台があった!
公園の奥は数メートル低くなっていて、下に向かってすべり台が伸びていた。都心にこんなダイナミックな公園があったとは。その先には渋谷川が流れている。つまりこの段差は渋谷川が削った崖線なのかも知れない。
看板が立つということは実際に起きたということだろう
看板が立つということは実際に起きたということだろう
柵の向こうは渋谷川が流れている
柵の向こうは渋谷川が流れている
用を足すときは、その、なんだ、こう、フェンスの隙間に入れるのだろうか
用を足すときは、その、なんだ、こう、フェンスの隙間に入れるのだろうか

渋谷区/渋谷四丁目まちかど庭園

次の公園もさらに北上、六本木通りを目指す。

上空を首都高速が通っている大通り沿いに、何やら小さなステージのような場所があった。ここが、渋谷四丁目まちかど庭園らしい。
東京でも有数のオシャレエリアである
東京でも有数のオシャレエリアである
ステージのような装飾と段がついている、だけの公園
ステージのような装飾と段がついている、だけの公園
大きくカーブした階段で歩道から少し高くなっている公園は、ほぼ円形の敷地を半分囲むように背の高い木が並んでいて、正面から見るとシンメトリーになるように柱や柵が配置されている。まるで歌謡ショーの舞台装置のようである。いったいどういう意図なんだろう。
ここで路上ライブとかやったらどうだろう
ここで路上ライブとかやったらどうだろう
こういうの以外、公園名など書かれた看板はなかった
こういうの以外、公園名など書かれた看板はなかった
しかし、洗練された都会の街並みの中に、こういう方向性の違う施設が突然現れるのは面白い。区が造った公共施設が、どうして街並みから浮いてしまうのだろう。
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まだ渋谷区/神宮前三丁目児童遊園地

渋谷区は(小さすぎる公園的に)広い。これでも「やや大きいかな...」と思うところは端折り続けてまだ渋谷区である。続いてはさらに北上して青山通りへ。駐車場に外車しか停まっていない地域を、肉まんかじりながら進む。

しかし、青山通りを越えた瞬間、世界が変わった。
都会の喧噪まっただ中から
都会の喧噪まっただ中から
ビルの裏に入ったらそこは古い団地だった
ビルの裏に入ったらそこは古い団地だった
表参道の駅から歩いて3分くらいの場所である
表参道の駅から歩いて3分くらいの場所である
そんな団地街の奥に小さな公園があった
そんな団地街の奥に小さな公園があった
青山通り沿いに立ち並ぶお洒落なビルの裏には、昭和の雰囲気が色濃く残った静かな団地街があった。そんな団地のメインストリートを進むと、突き当たりに目指す小さな公園があった。
ここでもまだ表参道から4分くらい
ここでもまだ表参道から4分くらい
小さいけど特徴はない
小さいけど特徴はない
いちばん「神宮前」のイメージから遠い物かも
いちばん「神宮前」のイメージから遠い物かも
たどり着いたのは深い垣根に囲まれた神宮前三丁目児童遊園地。「神宮前」という地名は原宿の東側一帯を指すので、雰囲気的にファッションやアートの最先端、といったイメージを持ちがちなんだけど、この看板は「神宮前」のイメージからいちばん遠いかも知れない。

次の公園までは明治通りに出てさらに北上。このあたり、電車に乗るまでもない微妙な間隔で公園が続くので、結局恵比寿から代々木まで歩いてしまった。

渋谷区/裏参道児童遊園地

山手線の代々木駅近く、首都高4号線と山手線が交差する地点のすぐ脇に裏参道児童遊園地はある。
公園と言うか、ほとんど砂場である
公園と言うか、ほとんど砂場である
首都高速の真下の空間の一角が柵で囲われて砂場になっていて、そこに公園の看板が立っていた。これはなかなか衝撃的な公園である。交通量の多い道路脇で、上を高速、すぐ横を山手線や埼京線が通るかなり騒々しい場所のうえ「この場所で寝起きしてはいけません」と注意看板が。

ちょっと我が子を遊ばせるには不安がつきまとう物件である。
またこの裏参道という名前と字体がもう...
またこの裏参道という名前と字体がもう...
つまり誰か寝起きしてたということだ
つまり誰か寝起きしてたということだ

渋谷区/上原三丁目児童遊園地

まだまだ渋谷区が続く。続いては山手線の外側へ移動し、小田急線の代々木上原駅近くの小さい公園へ向かった。

まずは駅から徒歩1分、線路際にある上原三丁目児童遊園地だ。
なんだかやたらお洒落になったなー
なんだかやたらお洒落になったなー
駅を降りて線路沿いの道を進むとすぐ
駅を降りて線路沿いの道を進むとすぐ
遊具がシーソーのみ、というのも珍しいと思う
遊具がシーソーのみ、というのも珍しいと思う
駅近くの住宅地の中にぽっかりと1軒分の空き地があって、そこにベンチとシーソーが2台だけの小ぢんまりした公園があった。

こういう公園、小綺麗にしてあるけどどこか寂しさを感じてしまう。
シーソーの下にクッション用のタイヤが埋めてあった
シーソーの下にクッション用のタイヤが埋めてあった
彼はどういう思いでこの余生を過ごしているのだろう
彼はどういう思いでこの余生を過ごしているのだろう
小さな公園内を観察していたら、シーソーの下にクッション用のタイヤが埋め込まれているのを見つけた。きっとこのタイヤも以前は車に取りつけられて、日本中を走り回っていたことがあっただろう。そう思うと、いまここでシーソーのクッションとして地面に埋め込まれているのはどういう思いなんだろう、と考えてしまった。

そして、今の僕はこのタイヤ以上に役に立っているだろうか。

渋谷区/富ヶ谷二丁目児童遊園地

代々木上原駅から住宅街を歩くことおよそ10分、狭い道が入り組む住宅街の中にある富ヶ谷二丁目児童遊園地にやってきた。

ここが何より特徴的なのは、住宅と住宅に挟まれた狭い通路に公園の看板がアーチで立っていることである。
一見何でもない路地だけど右の方に注目
一見何でもない路地だけど右の方に注目
こんな狭い通路が公園の入り口!わくわくする!
こんな狭い通路が公園の入り口!わくわくする!
こんな狭くて長い公園の入り口なんて見たことない。ドキドキしながら進むと、公園の内部は思ったより広かった。遊具はバネで揺れる動物型のライドが2基あるだけだけど、なぜかビオトープが造られていた。
以外と奥行きがあった
以外と奥行きがあった
なぜ突然ここにビオトープが
なぜ突然ここにビオトープが
ビオトープとは言え規模はかわいい
ビオトープとは言え規模はかわいい
別の道路に面している場所もあった
別の道路に面している場所もあった
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まだまだ渋谷区/西原いこい公園

3ページ目だけどまだ渋谷区。代々木上原駅から北上して、京王線の幡ヶ谷駅方面に向かう。途中にあった西原いこい公園は遊歩道タイプ。でも自販機があるあたり一歩先を行っている。
これが西原いこい公園の全景
これが西原いこい公園の全景
こんな小さな公園でも立派な銘板が
こんな小さな公園でも立派な銘板が
恐らく防火水槽の上を有効利用したんだろうな
恐らく防火水槽の上を有効利用したんだろうな

渋谷区/幡ヶ谷二丁目児童遊園地

さらに北に進み、京王線と甲州街道を越えると、細い路地の中に幡ヶ谷二丁目児童遊園地が出てくる。ここも小さな敷地にバネで揺れるライドが1つだけ。だけど奥に藤棚があって、不思議と寂しさはあまり感じない。
ぽつんと誰かいる
ぽつんと誰かいる
銘板はすごく分かりにくい場所にあった
銘板はすごく分かりにくい場所にあった
こんな小さくてかわいい公園でどれもしたらいかん!
こんな小さくてかわいい公園でどれもしたらいかん!
しかしこのひとりたたずむライド、いったい何がモデルなんだろう。
乗る人次第で何にでもなる
乗る人次第で何にでもなる

渋谷区/六号通り児童遊園地

幡ヶ谷駅前から北に向かい、水道道路へ延びる六号通りという商店街がある。その途中にあるのが六号通り児童遊園地だ。
活気のある商店街だ
活気のある商店街だ
ここが六号通り児童遊園地...なはず
ここが六号通り児童遊園地...なはず
なんと六号通り児童遊園地にはプロレスのリングが設営してあった。でもリングと観客席でほとんど公園は埋まっていた。そのくらいの大きさである。

このときは試合前だったけど、しばらくほかの公園を見に行ってからもう一度来たら試合が行われていた。
すごい人だかり
すごい人だかり
六号通りバスター!
六号通りバスター!
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新宿区/百人町三丁目ポケットパーク群

ここからようやく新宿区に突入。新宿区と豊島区は、区のホームページに公園の面積が記載されているので効率的に探すことができるのだ。

新宿区の公園で特に小さいのは、新大久保駅と高田馬場駅の間にある百人町地区の「ポケットパーク」。小さなもので50平方メートルほどの小さな公園が密集しているのだ。
格子状の街並みが続く百人町
格子状の街並みが続く百人町
何もない空き地がある、と思ったら
何もない空き地がある、と思ったら
百人町三丁目ポケットパーク18b
百人町三丁目ポケットパーク18b
椅子の上におもちゃの客車が忘れられていた
椅子の上におもちゃの客車が忘れられていた
このほとんど入れるスペースのない公園は
このほとんど入れるスペースのない公園は
百人町三丁目ポケットパーク3
百人町三丁目ポケットパーク3
ここはポケットパーク化待ちだろうか
ここはポケットパーク化待ちだろうか
ここがポケットパーク化しないのはなぜだろう
ここがポケットパーク化しないのはなぜだろう
これもポケットパーク
これもポケットパーク
これもポケットパーク
これもポケットパーク
植物がやたら元気なポケットパークもあれば
植物がやたら元気なポケットパークもあれば
ゴミ置き場にしか見えないポケットパークもあった
ゴミ置き場にしか見えないポケットパークもあった
ポケットパークはこの百人町三丁目界隈にだけやたらと密集していた。遊具の類いは一切なく、ただそこに街のポケットが存在している感じであった。

豊島区/目白四丁目仮児童遊園

今回最後に訪れた豊島区。なぜなら、豊島区も新宿区と同じく、ホームページに区立公園の面積が掲載されているのだ。

それで事前調査したところ、訪れるべき小さすぎる公園はただ1つ。山手線の目白駅と、西武池袋線の椎名町の間付近にある目白四丁目仮児童遊園である。その面積は豊島区でダントツに小さく、なんとおよそ30平方メートル。単純に考えて5m×6mの空間である。さらに仮とつくのが期待を倍増させる。
小さな公園を見に目白駅で降りた
小さな公園を見に目白駅で降りた
住宅街を歩いてきた
住宅街を歩いてきた
目白駅で降り、閑静な住宅街を15分ほど歩いてきた。西武池袋線の線路に当たって行き止まりとなる道を進むと、カーブの先にその小さすぎる公園が見えてきた。

なんじゃありゃあ!
道路の一部が公園になっている
道路の一部が公園になっている
なぜか一部が斜めに切り取られている
なぜか一部が斜めに切り取られている
看板も仮っぽい
看板も仮っぽい
揺れるライドはなぜか宝くじ号
揺れるライドはなぜか宝くじ号
ここにきて、ついに自宅近くの小さすぎる公園と互角に戦える小さすぎる公園に出会った。こんな公園が隠れているから公園めぐりは楽しいのだ。

あまりにも小さすぎた

今回めぐった公園も、やっぱり小さすぎるものばかりで楽しかった。

特に最後の目白四丁目仮児童遊園は、視界に入った瞬間うぉっ!と声が出るほど驚かされた。そして、まだまだこのレベルの公園があちこちに隠れているんじゃないかと思うので、いずれまためぐってみたいと思う。もし小さすぎる公園を知っていたらぜひ教えてください。
ただひとつ気になったのはどの公園でも子供が遊んでいなかった
ただひとつ気になったのはどの公園でも子供が遊んでいなかった
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