特集 2013年10月18日

鰹節の代わりにヒノキで出汁を取る

貝柱に似ている

ヒノキと鰹節だけでなく、干し貝柱とサクラチップもどこか似ている。貝柱とはホタテの一部で出汁を取るのに使われることも多い。一方、サクラチップは薫製に使われるのが主な用途だ。しかし、似ているのだ。ということは出汁が取れるのではないだろうか。
似ている
似ている
似てないように見えるかもしれない。目が悪い人なら眼鏡やコンタクトを外して見て欲しい。目がいい人ならば目を悪くしてから見て欲しい。新たな世界を感じることができるはずだ。最近は眼鏡も安いので目が悪くてもそんなには困らないと思う。
ブレさせたらもうそっくり!
ブレさせたらもうそっくり!
ブレるのはよくないというがブレてみるのも悪くない。貝柱とサクラチップの区別がより鮮明に分からなくなった。ブレることで鮮明になることもあるのだ。これは人生においての大切な哲学なのではないだろうか。
ということで出汁を取ります!
ということで出汁を取ります!
上記のように貝柱とサクラチップが似すぎていることが分かったと思う。ということで、出汁を取る。ヒノキと違い甘酸っぱい匂いが部屋を支配する。いいのではないだろうか。お湯にもキチンと色が付いている。もはやサクラチップは貝柱だ。
完成!(向かって左がサクラチップ、右が貝柱)
完成!(向かって左がサクラチップ、右が貝柱)

お口が春!

味噌を加えサクラチップ出汁の味噌汁が完成した。味噌汁としてはかつてない芳醇な春の香りを放ってる。味はともかくこの時点では最高級の味噌汁である。おもむろに口に運ぶとやはり口に春が来た。口にも春はやってくるのだ。
美味しい!
美味しい!
やはり渋みというものが多少あるが、それは出汁を取る時のチップの量で調節すればいい。奥行きのある味、そして香り、とても美味しいと思う。ちなみに味は貝柱出汁の味噌汁とは全く、もう全然似ていなかった。その点は鰹節とヒノキの関係性に似ている。
貝柱出汁の味噌汁
貝柱出汁の味噌汁
貝柱出汁の味噌汁は特にこれと言ったくせはなく、悪く言えば特長のない味噌汁と言える。先ほどの鰹節出汁と同じく、これと言った主張がないので優しい味だ。

サクラチップ出汁の味噌汁と味を比べれば断然、貝柱出汁の方が美味しいが、これは美味しいか否かではなく、似ていることが主な目的なのでこれでいいのだ。味は似ていないけれど。
サクラチップ出汁の味噌汁のイメージ
サクラチップ出汁の味噌汁のイメージ

牛皮の味噌汁

ヒノキもサクラチップも決してマズくはなかった。もっとも見た目は似ていたが味は全然似ていなかったけれど。また木を煮た汁を食べても大丈夫なのか、という疑問も残る。
そこで牛皮です!
そこで牛皮です!
もう似ているとかは置いといて、間違いないもので出汁を取ろうと思う。牛皮である。木を食べることは稀だが、牛の皮なら食べられる気がする。肉は食べるし、犬のおやつに牛の皮はあるのだ。
牛の皮!
牛の皮!
牛革のバックなどに使う牛の皮を準備した。皮なら食べられるはずなのだ。ちなみにそのまま齧ったら牛革バックの味だった。ひねりのないストレートな味だ。マズい。

しかし出汁に期待したいと思う。そのままではマズいが出汁としてはいいというものがあるのだ。具体的なものは全く思いつかないがこの広い世界にはきっとあると私は信じるようにしている。
出汁を取る
出汁を取る
鮮やかな色!
鮮やかな色!
味噌汁完成!
味噌汁完成!
本来は縫い合わせて鞄になる牛革が見事な味噌汁となった。味噌の匂いを消すほどの強い革のバッグの匂いがする。ゆっくりと食べてみるとこれは声を大にして言いたいほどマズかった。これはない。

昔、牛革の靴を非常食として食べたという話を聞いたことがあったので期待したが、常用ではなく非常食だった意味を理解した。マズいからだ。
これはなかった
これはなかった

町おこしにぜひ!

似ているという理由で出汁を取ったヒノキとサクラチップだったが、食べられなくはなかった。地方のB級グルメとしては十分に行ける味なのだ。個性をいかんなく発揮している。問題は食べてもいいのかだけれど、今のところ元気なのでヒノキやサクラの産地はぜひこれをB級グルメにして欲しいと思う。一度は食べに出かけると思う。
味はともかく見た目はそっくりですよ!
味はともかく見た目はそっくりですよ!
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓