特集 2013年9月26日

知らない人のランチについていってみる

2日目:中年男性(おじさま)

昨日中華を食べたので、それ以外がいいなあと思いながら近くにいたおじさまについていった。が、しかし。
ここ食べたことある。江戸川乱歩や井伏鱒二がよく来ていたという老舗の天ぷら屋さんだ。食べきれない場合タッパに入れてくれるのだ
ここ食べたことある。江戸川乱歩や井伏鱒二がよく来ていたという老舗の天ぷら屋さんだ。食べきれない場合タッパに入れてくれるのだ
ここも来たことがある。ナポリタンが美味しいんだよな
ここも来たことがある。ナポリタンが美味しいんだよな
最初の4人組、次の2人組み共に私が行ったことのあるお店に入っていった。どちらも間違いなく美味しいので入りたい気持ちもあったが、今回の目的はあくまで新しい店探し。グッとこらえる。

それにしても、最初の天ぷら屋さんは創業80年、次の喫茶店は約60年。さすがおじさま、どちらも渋いチョイスだ。
次について行った人たちは会社のビルに入ってしまった。既に食事を終えた人たちだったか…
次について行った人たちは会社のビルに入ってしまった。既に食事を終えた人たちだったか…
また別の組についていくと、少しではあるが自分のいつものテリトリーから離れていった。いつだって来れる距離なのだが行った事がない方面へ。見慣れない細道、そしてその先に美味しい店があるかもと思うとワクワクが止まらない。

しかし彼らは食事処のないビルに入っていってしまった。おそらく会社に戻ったのだろう。失敗した!

食べる時間が足りなくならないか焦りながら、次のおじさま組について行く。するとさっき通った道をまた一周することになった。昨日はさっさと決まったのに、苦戦である。
すごく怪しい
すごく怪しい
4組目でようやくついたのは洋食やさん
4組目でようやくついたのは洋食やさん
少し薄暗い店内、たくさん並ぶ小さいテーブルは人で埋まっていた。地元密着型の懐かしさを感じるお店だ。

「3階なら空いていますよ」と言われ登ってみると、こちらは座敷で人は少なかった。どこに座るか迷っていると、若い店員さんがじゃあこちらで、と6畳ほどの部屋に案内してくれた。

それにしてもやたらと静かである。畳の匂い、部屋の広さ、スリッパの感じ、お茶の器…なぜか小さめの旅館に来た感覚に襲われた。
隣には女性が一人。彼女が制服である事が旅館でないことを教えてくれる
隣には女性が一人。彼女が制服である事が旅館でないことを教えてくれる
私が選んだのはランチセット850円 しょうが焼き、エビフライ、しらすおろし
私が選んだのはランチセット850円 しょうが焼き、エビフライ、しらすおろし
それにしても旅館に来た感がすごいのだ
それにしても旅館に来た感がすごいのだ
ランチセットにはしょうが焼きと書かれていたが、やってきたのは見慣れたものとは違いフワフワしていた。ピカタ風らしい。お箸でヒョイと切れるほど肉が柔らかくすごく美味しい。海老フライはサクサク、しらすおろしはサッパリ。ご飯も多めで満足だ。旅館にいきたい気分になったらまた来たい。(ただし旅館の感覚が味わえるのは3階だけ)

聞けばこちらのお店、昔は有楽町にあったそうで(ここは神保町)、そこから数えるとなんと7~80年続いていると言う。

2日目にして分かったこと

・おじさまはとにかく老舗好き
・男性は食べたらすぐ会社に帰る確率が高いので要注意

その翌日、今度は若い20代女性についていった。
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