特集 2013年9月22日

コンピューターにダジャレを教える

引き続き地味なページが続きますので、先にまぶしいイクラ丼の写真をお楽しみください。
引き続き地味なページが続きますので、先にまぶしいイクラ丼の写真をお楽しみください。

寝てる間に機械が駄洒落をつむぐ

さて、前ページまでで駄洒落生成の自動化は成功した。自動生成に成功するとはどういうことか、まずはその威力を皆さんに味わってもらおう。

下の画像を見てほしい。
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これは歴代の総理大臣76人の名前を使った駄洒落を、それぞれ100本ずつ生成して一覧表にしたものだ(安倍さんみたいに非連続で再選した場合は2回登場します)。

この物量感、圧倒的!画像をクリックすると拡大画像に飛ぶのでそちらも見てみてほしい。

これを生成するのに約4200秒かかった。生成速度は約2DpS(Dajare per Second)。プログラムとしては改善の余地ありだが、すでに人力よりはるかに早い。途中で飽きたりもしない。しかもその間、僕はただゲームをやっていただけだ。

駄洒落自動生成がいかに画期的か、わかってもらえただろうか。ちなみに僕のお気に入りの歴代首相駄洒落は「ビョークま重信」である。

※全部チェックしてないので文字化けや重複、失礼なダジャレ等あるかもしれませんが、すみません。

長編駄洒落にチャレンジ

長文の駄洒落というのはあんまりきいたことがない。単に考えるのが大変だからだろう。(そして披露しどころもない)

しかし今回は駄洒落をオートメーション化することに成功したのだ。現代のCPUなら長文も一瞬でお手の物である。

たとえば、おなじみ、平家物語の冒頭である。

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす



この例文を駄洒落にしてみよう。
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鐘の音が音速(普通)、まじめに話してるときにいきなり登場する「イキナリ!」、加賀野井さんというのがサラドル(消費者金融のCMに出てるアイドル)なのだろうか。生粋の人が盛者になるのだ、という捻りのないことわり。

全体的にすごく浅い話になってしまった。古典の含蓄を思い知る結果である。
もう1本だけ紹介しよう。
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ちょっと全体に意味がわからないことになっているが、最後の「盛者必衰のことダヴィド・アラバす」だけが妙にかっこよくて笑ってしまった。ちなみにオーストリアのサッカー選手だそうです。

カオスへのアクセス

で、これいま文を細かく分割して投入してる(結果で半角スペース空いてるところ)のでわりと読みやすい置き換えをされてるのだが、分割しないと自由な置き換えをされてすごいことになる。前ページでいう最初のプログラムの状態に近い(その後に入れた改造は残ってるのでちょっと違うけど)。

改めて、そこに平家物語を突っ込んでみよう。
軽く文字化けかと思うようなカオスが現れた
軽く文字化けかと思うようなカオスが現れた
ことわりをアザース!
ことわりをアザース!
さらに、いまはこれでも改行のところで分断されてるので、改行も取っ払ってみる。

ついでにもっと長くしてみよう。
この物量感。重い
この物量感。重い
圧を感じる
圧を感じる
駄洒落というよりもう暗号化である。この暗号文を原文と比較してみよう。単語の読み方は上に貼ったキャプチャを参照してほしい。

祇園精舎の鐘の声
ぎ温浴じゃのカテコこえ

諸行無常の響きあり
しょ揚子江土肥氏きアキ

沙羅双樹の花の色
パラ嬢じゅの中野博

盛者必衰の理をあらわす
雄うしゃフィッシュ木ノ本パリオあラーク

おごれる人も久しからず
おごれ辻朋美さし烏

ただ春の夜の夢のごとし
山春野ココゆめのご吉

たけき者も ついには滅びぬ
名駅もの情意に名寄絹

偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ
糸jessicaジェノヴァえのちVizioなじ


最後、「糸ジェシカジェノヴァえのちビジオなじ」がラスボスにふさわしい高難度だ。うまく「偏に風の前の塵に同じ」のリズムで読めるとサーフィンで荒波に乗っかったような達成感が得られるので(サーフィンやったことないけど)、ぜひこの部分だけでも一度チャレンジしてみてほしい。

暗号解読クイズ

せっかく暗号っぽくなったので、ここで暗号解読クイズを出題させてもらおう。有名なフレーズを、この駄洒落方式で暗号化しました。原文がわかるかな?

Q1.俳句です
!
Q2.これも俳句です
!
Q3.映画のタイトルです
!
Q4.本のタイトルです
!
「牙狼<GARO>」までで読みが「がろ」なので注意
Q5.超おもしろいウェブサイトの名前です
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答えは来週後半あたりにtwitter:@dailyportalzにて発表します。それまで待てない!という人はこのページ右上のツイートボタンで情報交換してください。(クイズをダシに記事URLをtweetさせる作戦)

今後も精進します

本当はこの仕組みを自由に触ってもらえるようにWebサービスにできると良かったのだが、そうすると負荷が高すぎてすぐ落ちるか、万が一捌けたとしても僕の借りてるレンタルサーバに高額の請求が来そうだったので控えさせていただきました。恐縮でございます。

あとこれ作っている途中で知ったんだけど、こちらのページでも駄洒落っぽいフレーズの自動生成をやっていて、こちらは「最初の1~2音あってたらとにかく入れ替えちゃう」(たぶん)という荒々しいアプローチをしている。これはこれで面白いのでそのうち試して取り入れて(パクって)いきたい。

まだまだ自動駄洒落道にはやるべきことがいろいろあるのだ。

謝辞

単語辞書には「NAIST Japanese Dictionary」と「はてなダイアリーキーワードふりがなリスト」を使わせていただきました。開発者&関係者の皆様ありがとうございます。

最後に紹介したIT用語変換の作者はnegipoさんです。

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