特集 2013年8月27日

富士山最大の火口、宝永火口を見に行った

わずか30分で宝永火口に到着

さぁ、いよいよ登山開始である。……とはいえ、富士宮口五合目からおおむね水平に移動する感じなので、上り下りはさほど無い。

山頂までひたすら登る通常の富士登山道に比べれば、楽々のイージーコースである。歩く人も少なく、混雑しないのも嬉しいところだ。
森林限界付近、木々が茂る中をてくてく歩く
森林限界付近、木々が茂る中をてくてく歩く
30分程行くと、突然開けた場所に出た
30分程行くと、突然開けた場所に出た
どどーんとすり鉢状に広がる、宝永火口の第二火口だ。正面には噴火で形成された宝永山が見える(雲で見えないが、富士山はこの左側にそびえている)
どどーんとすり鉢状に広がる、宝永火口の第二火口だ。正面には噴火で形成された宝永山が見える(雲で見えないが、富士山はこの左側にそびえている)
江戸時代の宝永大噴火によって、富士山の中腹には三つの火口群が誕生した。標高が高い順に、第一火口、第二火口、第三火口と名付けられている。

富士宮口五合目からの登山道を歩いて行くと、その三つの火口のうち、ちょうど真ん中に位置する第二火口の縁に到着する。

ちなみに、富士宮口登山道の新六合目から通じている登山道を歩いてくると、より上部の第一火口に到着する。宝永火口巡りのコースとしては、そちらの方が良いかもしれない。
南側から見た第二火口(雲で見えないが、富士山はこの正面にそびえている)
南側から見た第二火口(雲で見えないが、富士山はこの正面にそびえている)
第二火口の底は凹凸のある砂地。ちょっとした草も生えている
第二火口の底は凹凸のある砂地。ちょっとした草も生えている
どうだろう。このページの写真だけ見せられて、富士山の景色だとすぐに気付く人はそういないのではないだろうか。

富士山といえば山頂まで滑らかに続くシルエットを想像しがちであるが、その中腹にはこんなにも巨大な穴ぼこが三つも連続しているのである。

幅1kmもの広さを持つ、第一火口

第二火口から火口の縁を15分程登ると、三つの火口の中でも圧倒的な規模を誇る第一火口に到着する。

その大きさもさることながら、第一火口では赤い岩肌や溶岩が流れた岩脈など、「いかにも火山!」というような光景を目にする事ができる。
第二火口の上部に広がる第一火口
第二火口の上部に広がる第一火口
火口の中には巨大な岩石がゴロゴロ
火口の中には巨大な岩石がゴロゴロ
飛び散った溶岩がべちゃっとなって作られた、真っ赤な丘もある
飛び散った溶岩がべちゃっとなって作られた、真っ赤な丘もある
火口底の砂地がボコボコしているのが少々不気味だ
火口底の砂地がボコボコしているのが少々不気味だ
ちなみにこの第一火口の道は、富士山の側火山である宝永山への登山道(下山道)も兼ねている。

富士山の山頂まで登った登山者の中には、宝永山を経由して下山してくる方も多いようで、第一火口付近はそこそこの登山者で賑わっていた。

私もまた宝永山まで登ってみようと思ったものの、軽石の急坂は登るのが思いのほか大変で、なおかつ天気もあまり良くなかったので今回は遠慮しておいた。
宝永山の縁はごっつい岩肌が特徴的
宝永山の縁はごっつい岩肌が特徴的
軽石の登山道はストック無しだと登るのがかなり辛い
軽石の登山道はストック無しだと登るのがかなり辛い
私は子どもの頃、近所に転がる石の中から軽石を見つけては喜んでいたが、ここでは落ちている石の全てが軽石だ。

当時の私がここに来たら、さぞ興奮した事だろう(ただし、富士山は国立公園かつ国の特別名勝、史跡に指定されているので、石等の採取は絶対にダメだ)。
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓