特集 2013年8月5日

300円で楽しめる東南アジア街歩き(気分)

街へ出ます

ではパクチーを嗅ぎつつ、その辺を歩いてみよう。読者の皆さんももし手近にパクチーがあれば嗅ぎながら読んでみてほしい。(さもないとただのそのへんの街中の写真に見えます。)
あわせて、うまく自己暗示をかけ、ここが旅先だと思い込むためのコツも紹介してしていこうと思う。
なんといっても路地。ごちゃっとした細い路地はいかにもアジアの過密都市というかんじ
なんといっても路地。ごちゃっとした細い路地はいかにもアジアの過密都市というかんじ
パクチーを嗅いでいれば、ベトナムの路地に見える。(以後、バーチャルの風景にはパクチーの枠がつきます)
パクチーを嗅いでいれば、ベトナムの路地に見える。(以後、バーチャルの風景にはパクチーの枠がつきます)
こういう、家しかなさそうな狭い路地の奥に急にネットカフェがあったりする
こういう、家しかなさそうな狭い路地の奥に急にネットカフェがあったりする
台湾の路地
台湾の路地
路地を抜けると提灯の並ぶ店が。いやーアジアだなー
路地を抜けると提灯の並ぶ店が。いやーアジアだなー
台湾の九分です
台湾の九分です
「さっきから台湾台湾いってるけど、台湾と言えばパクチーというより八角の匂いじゃない?」という意見もあるだろう。厳密にいえばそうなのだが、厳密とか言い出したら厳密にいえばここは日本である。あんまり神経質になっても仕方がない。

八角やパクチー、ナンプラーなど複数の香辛料を持ち歩いて景色によってかぎかえるのも手だが、あんまり細かく気にしすぎると旅のゆったりとした空気がかき消されてしまう。なんとなく「東南アジア」というぼんやりしたくくりでやっていくのがいいと思う。
ただ、家にパクチーがなくて八角がある、というような場合は八角だけでヴァーチャル東南アジア観光をキメてもいいだろう。
ポイント1
国は限定しない方がよい
そうこうしているうちにレンガ造りの高架に出た。植民地時代に作られたものが今も使われているのだろう。
そうこうしているうちにレンガ造りの高架に出た。植民地時代に作られたものが今も使われているのだろう。
少し歩くと新たな建物が。こちらも西洋風で、植民地時代の名残にちがいない。
少し歩くと新たな建物が。こちらも西洋風で、植民地時代の名残にちがいない。
ホーチミンの郵便局はフランス植民地時代にフランスのオルセー駅を模して作られた
ホーチミンの郵便局はフランス植民地時代にフランスのオルセー駅を模して作られた
ベトナムのホーチミンにはフランス領時代の建物が多く残っており、称して「プチパリ」などと呼ばれることもある。あの街が実際パリっぽいかといわれるとドがつくほどのアジアだったが、その風景はバーチャル東南アジアをやる際に使える大きな教訓を残してくれた。「西洋風の建物も周囲に溶け込んでしまえばアジアの一部」なのである。
ポイント2
西洋風の建物は「植民地時代の名残」ということにする
ちなみにさっきの日本銀行旧館です
ちなみにさっきの日本銀行旧館です
葉っぱを嗅ぎながら半笑いで撮った記念写真はかなりまずい気がしますが合法です
葉っぱを嗅ぎながら半笑いで撮った記念写真はかなりまずい気がしますが合法です
アジアツアーに戻ります。あーこういう川、タイで泊まったホテルの近くにあったなー
アジアツアーに戻ります。あーこういう川、タイで泊まったホテルの近くにあったなー
チェンマイの橋の上で撮った写真で、この下が川。(川の写真がなかった!)
チェンマイの橋の上で撮った写真で、この下が川。(川の写真がなかった!)
こういうオールドスクールなゲーセンはタイでも見たぞ
こういうオールドスクールなゲーセンはタイでも見たぞ
この写真1枚で突っ込むべきところがたくさんある気がするが今回は割愛。タイのゲーセン
この写真1枚で突っ込むべきところがたくさんある気がするが今回は割愛。タイのゲーセン
この辺になってくるともうアジアでもなんでもない、ただの川と寂れたゲーセンなのだが、自分がかつて行った場所になぞらえることで、無理やりアジア感を演出することができる。あとあとこういうところで糧になるわけだから、若いうちの海外旅行は行っておいて損はないぞ。(本末転倒)
ポイント3
思い出を総動員せよ
近年の急速な経済発展を感じさせる、真新しいショッピングモール。
近年の急速な経済発展を感じさせる、真新しいショッピングモール。(丸の内OAZO)
中は有名ブランドの免税店が立ち並ぶ
中は有名ブランドの免税店が立ち並ぶ
アジアの免税店ショッピングモールも、新しいところはどこも同じような感じで、大体こんな風。だから旅行中の立ち寄り先としては面白みに欠けるのだが、一応見に行っておいてよかった。その経験はこんなところで生きるのである。

ちなみにここだけ参考写真がない。普通すぎていちいち写真を撮らなかったみたいだ。それだけ似てるってことなのだ。
ポイント4
新しいきれいな建物を見たら免税店だと思え
この配線がごちゃっとしてる感じ、いいねえ
この配線がごちゃっとしてる感じ、いいねえ
ただの新橋のガード下なのだが、パクチー嗅ぎながらなら確実に東南アジア
ただの新橋のガード下なのだが、パクチー嗅ぎながらなら確実に東南アジア
台湾の朝食屋台
台湾の朝食屋台
配線、高架下の飲み屋など、ごちゃっとしたものはたいてい東南アジアだと思って大丈夫だ。最初に挙げた路地なんかもそうだろう。
 エアコンの室外機がごちゃっとしているだけでも、そこはかとなくアジア度高い
エアコンの室外機がごちゃっとしているだけでも、そこはかとなくアジア度高い
ポイント5
ごちゃっとしたところを探せ
新橋のインターナショナルアーケード。インターナショナルの名に恥じないアジアぶり
新橋のインターナショナルアーケード。インターナショナルの名に恥じないアジアぶり
日本語のない看板もあったりしてとても雰囲気がいい。
日本語のない看板もあったりしてとても雰囲気がいい。
そうそう、日本語といえば、アジアを満喫するうえできるだけ避けたいものがある。
それは以下の3つだ。
日本語
日本語
スーツの人
スーツの人
蝉の声
蝉の声
日本語については説明するまでもないだろう。スーツの人も東南アジアではあんまり見ない。そして意外なところで気を付けたいのがセミ。東南アジアでアブラゼミやミンミンゼミの声を聴いたことがないように思うし、Wikipediaで調べてみても東南アジアには生息していなさそうだ。なんにしろ聴くとアジア感よりも日本の夏休み感が先に立ってしまう。避けておいて間違いはないだろう。
ポイント6
日本語、スーツ、セミを避けよ
イマジネーション・アジアを楽しむコツ、覚えてもらえただろうか。
次のページでは実践編として、これらのメソッドを使用し銀座の街を歩いてみます。
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