特集 2013年5月16日

壊れたニットを編む機械~古い機械をハッキングする

デイリーポータルZもグリッチニットに

この「ずうずうしいお願い」、実は取材記事の醍醐味なのだ。高価なものを触らせてもらったり、珍しいものを食べさせてもらったり、ライター特権でいままでいろいろ得をしてきた。

今日のお願いはこちら。「デイリーポータルZグリッチニットを作ってください」だ。「グリッチニットの制作過程を紹介したいので…」ともっともらしい理由をつけて、ひとつ編んでもらった。
ちなみにロゴはこれ。
ちなみにロゴはこれ。

まずはグリッチから

菅野さんに画像データ(ふつうのGIFファイル)を渡して
菅野さんに画像データ(ふつうのGIFファイル)を渡して
バイナリエディタというソフトで開く
バイナリエディタというソフトで開く
バイナリエディタというのはデータの中身を見るソフトだ。データを画像と解釈しないで、生のまま開いてしまう。そうするとこんな数字とアルファベットの羅列になっている。

ここでパソコンを代わってもらい、僕がグリッチ作業をさせてもらうことに。
そこから一部、適当に数字を書き換えたり削除したりすると…
そこから一部、適当に数字を書き換えたり削除したりすると…
グリッチした!(左がオリジナル、右がグリッチ)
グリッチした!(左がオリジナル、右がグリッチ)
いじり方で結果が全然変わる。こんなふうに一部が消えることも
いじり方で結果が全然変わる。こんなふうに一部が消えることも
わーグチャグチャになった!
わーグチャグチャになった!
ヌケメさんの指導の下、どんどんグリッチしていく。毎回変化が予測不能で、地味ながら癖になる作業だ。ちなみに今回はGIF画像を使っているけど、JPGとか、PNGとか、ファイル形式によって全然違う壊れ方をする。
JPGを壊したのが右。ちょっと泡立ったみたいになった
JPGを壊したのが右。ちょっと泡立ったみたいになった
そうしてできた中から、ひとつニット化するものを選ぶ。
中央下、ちょいグリ(ちょいワルを意識した造語)のを選びました
中央下、ちょいグリ(ちょいワルを意識した造語)のを選びました

ニットを編む

菅野さんが作った専用ソフトに読み込む
菅野さんが作った専用ソフトに読み込む
そしてパソコンとニッティングマシンを接続、
ヌケメさんがニッティングマシンを操作してくれる
ヌケメさんがニッティングマシンを操作してくれる
進行状況は画面にモニタされてる
進行状況は画面にモニタされてる
出てきた!
出てきた!
おおっ!
……って、一番肝心なニット編みのところがグリッチしてて全然わかんなかったと思うので、改めて動画でご覧ください。(動画のグリッチは難しかったので普通に目隠ししてあります)
最初はロゴに入る前の真っ白い余白部分から始まるんだけど、この時点で毛糸がちゃんとニットに編まれていくのが見えると思う。ロゴを編んでいるときに鳴る「ピッ」っていう音は、パソコンが次の行のデータを送信し始めますよ、っていう合図。そして編み終わって広げると……デイリーポータルZニットの完成!
できた、デイリーポータルZグリッチニット!!
できた、デイリーポータルZグリッチニット!!
はしゃぎすぎずグリッチ具合もおしとやかな、いいロゴニットができた。繰り返しの柄にしてセーターにしたい!
編みものって時間かけてコツコツ編むイメージだけど、小物とはいえこれが10分くらいでガチャガチャガチャっとできちゃうんだからすごいよね。そのすごさはこの4人のハッキングのすごさでもあるし、元になったニッティングマシンのすごさでもある。相乗効果でこういうのが生まれているわけだ。
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