特集 2012年10月1日

収穫祭報告~炭酸入りスイカ食べて成人男性にエサをやる実りの秋

もてなしの形

中国では客人に対しては食べきれないほどの料理を出す、それがもてなしの作法なのだ、という話をきいたことがある。世界中にはいろんな変わったもてなしの形があるのだと思うが、外国まで行かなくてもこの収穫祭では相当変わったもてなしの形式が見られた。
お客さんの持ち物にニボシの絵を描いてあげる</a>というもてなし方
お客さんの持ち物にニボシの絵を描いてあげるというもてなし方
こちらはふせんに好きな物の絵を描いてあげるというもてなし方
こちらはふせんに好きな物の絵を描いてあげるというもてなし方
意味のわからなすぎるもてなしにも長蛇の列ができる
意味のわからなすぎるもてなしにも長蛇の列ができる
「異文化」の一言では片付かない、トリッキーなコミュニケーションの形である。
しかし、これらは「相手に何かしてあげる」もてなしであり、その点ではまだ理解しやすいといえる。

こんなのはどうだろう。
来客に酸っぱい液体を飲ませてもてなす、「酸っぱい屋」
来客に酸っぱい液体を飲ませてもてなす、「酸っぱい屋」
酸っぱい液体の正体は、レモン汁に、レモンの酸味の元であるクエン酸を追加したものだ。すっぱさは5段階から選べるのだが、レベル5の暴力的な酸味ときたら、思い出しただけでよだれを通り越して全身から汗が出てくる。
この苦悶に満ちた表情!これでももてなされています
この苦悶に満ちた表情!これでももてなされています
「レバ刺し応援グッズ</a>を使ってレバ刺しを一緒に応援してくれる」という、もてなされてるんだかもてなしてるんだかわからないコーナーもあった。
こちらは「レバ刺し応援グッズを使ってレバ刺しを一緒に応援してくれる」コーナー。もはや、もてなされてるんだか、こっちがもてなしてるんだかよくわからないコーナーだ。
30年前のなぞなぞ本からなぞなぞを出してくれる</a>コーナー。おもてなしというよりほぼ趣味、あるいはそういう妖怪。
30年前のなぞなぞ本からなぞなぞを出してくれるコーナー。おもてなしというよりほぼ個人の趣味、あるいはそういう妖怪。
まわりが特殊すぎて、普通にボードゲームを楽しめるコーナー</a>が、むしろ異彩を放っていたように思う
まわりが特殊すぎて、普通にボードゲームを楽しめるコーナーが、むしろ異彩を放っていたように思う
この一角だけで文化人類学研究ができてしまうほどの「もてなし」の多様性である。

そういえば、もてなしと言えば、どうも当サイトは、くす玉を割らせることを最上級のおもてなしだと考えている節がある。
一人で来てくれたお客さんをもてなす「お一人様ツアー」では、もちろんくす玉を割る。
一人で来てくれたお客さんをもてなす「お一人様ツアー」では、もちろんくす玉を割る。
ツアー関係なく、ただ、割る
ツアー関係なく、ただ、割る
2つ一気に、割る
2つ一気に、割る
300人目のお客さんにはキリ番記念として入場後そのままステージにごあんない。会場いっぱいの拍手とくす玉、トロフィーで盛大におもてなししました。
300人目のお客さんにはキリ番記念として入場後そのままステージにごあんない。会場いっぱいの拍手とくす玉、トロフィーで盛大におもてなししました。
ここで白状するが、当サイトでは過去3ヵ月以内にくす玉を割りまくるイベントを2回も開催している()。3回目なのに、まだこんなに割りたいのである。完全にくす中(くす玉中毒の略)だ。

あんまりにもくす玉を何回もレンタルしているので、編集部内では「そろそろ買った方がいいのではないか」という話も出始めている。…まだ割る気か。

フロアが濃ければステージも濃い

そんな個性的すぎるブースを抱えたイベントだったが、出しものはブースだけではない。もっと濃いステージショーがあったのだ。
珍スポットライターの北村さんと、発明家・高橋さん</a>の発明品実演ライブ。
珍スポットライターの北村さんと、発明家・高橋さんの発明品実演ライブ。
上の写真、中央の高橋さんが頭につけているのは「ハゲ山森林化グッズ」。タコの足部分が木製の玉になっており、頭に打ち付けることにより頭皮を刺激して毛が生えてくるとのこと。

左にいる石川がつけてるのがダイエットスーツ。鈴が全身に刺激を与えてマッサージ効果で痩せるというもの。ダイエットうんぬんのまえに、すげえうるさい。
このあと自作の歌を6番までたっぷり歌いきったあと、自作の乗り物(本当は水泳の練習装置)で颯爽と去っていった
このあと自作の歌を6番までたっぷり歌いきったあと、自作の乗り物(本当は水泳の練習装置)で颯爽と去っていった
このあと、会場のバルコニーでも発明品体験会が行われた。珍妙な発明品の数々に、子供が半狂乱になっていた光景が忘れられない。

最大の見せ場にして最大の心配事

そしてイベントの最後には、恒例のフィナーレ。企画は毎回変わるのだが、今回のフィナーレは、……なんとまた、くす玉である。くす中!
期待に胸を膨らませたお客さんの視線を浴びつつ、準備中
期待に胸を膨らませたお客さんの視線を浴びつつ、準備中
くす玉にぶら下げたカゴにみんなでボールを投げ込み、その重みでくす玉を割ろうという試みだ。会場に色とりどりのカラーボールが飛び交い、パッカーンと派手に割れるくす玉。さぞかし華やかに違いない!

しかし、この企画、実は大きな問題があった。

ほぼ、ぶっつけ本番なのだ。
なんたってくす玉が当日の朝届いた。
なんたってくす玉が当日の朝届いた。
一応オープン前にリハーサルをしたのだが、時間がなくて1回試したのみ。それもライターみんなで10分くらいボールを投げまくってようやくくす玉が開いた。(10分、短いようでいて、本番だったらうんざりする長さである。)
くす玉がうまく開くかどうかは、くす玉を止める留め金の締め具合で決まる。しかもくす玉はナマモノ。イベント中に使い込んでいくうち、開きやすさのコンディションが全然変わってしまうのだ。それを見極めてうまく調整するのはもう職人技。

しかし問題は、会場に誰も職人がいないことである。
が、本番はやってきてしまう。
が、本番はやってきてしまう。
まずは最初のハードル。くす玉はカゴの重みだけで開かないよう、留め具の上からさらにクリップで留めてある。このクリップを外す作業だ。ここでくす玉が開いてしまったら、全部台無しである。ボールを持ったお客さんたちが固唾を呑んで見守る中、緊張して僕の手が震える。そして…
パッカーン!
パッカーン!
暴動
暴動
すごい数のボールがステージに飛んできてびっくりした。色とりどりのカラーボールがきれい…。でも目を狙うのは止めろ…!
これではイベントが終わらないので再度セッティングを
これではイベントが終わらないので再度セッティングを
微妙なざわめきが会場を支配する中、再びくす玉をセッティング。おそるおそるクリップを外すと……今度こそスタンバイOK。さあ、無数のカラーボールが飛び交う美しいフィナーレの様子を、動画でごらんください。

まだ終わりじゃなかった

決まった!最終的にフィナーレは大成功、そりゃ一度失敗したけど、現場的にはちょっとしたハプニングがあった方が盛り上がるし、ボール投げられた僕もちょっとおいしい展開だったのではないか。とにかくすべてがうまくいったと思う。来ていただいたみなさま、本当にありがとうございました。また来年!!

なんてムードでライター全員が壇上に上がり、一言ずつ挨拶。一巡したらイベントは終了…の手はずだったのだが、興奮冷めやらぬオーディエンスはそれを許してくれなかった。

最後に今回のイベントの仕切り役立った僕の挨拶をひかえ、なぜかふたたび配られるカラーボール。「あれ、もう一回くす玉割るのかしら?」ととぼけてみても、ステージには割れたままのくす玉。

その後の展開は、次の動画を見てほしい。
<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓