特集 2011年9月13日

お祭りを抜けてコンビニに行くとパラダイス

見たか、パラダイスを

店内に入った瞬間にすぐ天国を感じるだろう。何ていう心地のよさなんだろう、と驚くだろう。

そう、それは空調だ。クーラーという機械によって冷やされてるのだ。クー?ラー?お祭りにあれだけ馴染んだあなたなら知らないかもしれない。何しろさっきまで石にバターを乗せたものを食べようとしていたのだ。知らないのも道理である。

ここではクーラーという先端技術で気温がコントロールされているのだ。そうだ、これが未来のお祭りだ!
こちらビール軍団。ビールでないのにビールっぽさを追求してきたものがこの値段で並んでいたり、長かったりがこの値段なのだ、これ自体が祭りじゃないか!
こちらビール軍団。ビールでないのにビールっぽさを追求してきたものがこの値段で並んでいたり、長かったりがこの値段なのだ、これ自体が祭りじゃないか!

商品が何よりすごい

体は気温で天国を感じ、頭は商品を見てドーパミンが放出されることだろう。圧倒的に安いし、何だこの手の込んだ商品は。

ビール一つとっても麦がどうのホップがどうの、そこまではわかる。うちの屋台でも麦焼酎は置いているよ?という関係者の方にこれを見てもらいたい。麦とホップ。そう、麦もホップも両方なのだ!

こんなに手の込んだ商品が壁一面全部違う。どうなってるんだここは。こんな屋台があっていいのか?ここは普通の祭りと一味ちがうのだ。(実際、ちがうけど)
ポテトもからあげも焼き鳥も全部買えて、それも市価(お祭り内)の1/3以下で!?ここはこういう慈善団体か何かですか?
ポテトもからあげも焼き鳥も全部買えて、それも市価(お祭り内)の1/3以下で!?ここはこういう慈善団体か何かですか?
こんな手の込んだもの、屋台で売ったら大行列ですけど、何ていう名前、え?ポッキー!?ちょっとメモしていいですか!
こんな手の込んだもの、屋台で売ったら大行列ですけど、何ていう名前、え?ポッキー!?ちょっとメモしていいですか!

しかも専門家が作った味だ

じゃがバターと比べるものとしてフライドポテトを買った。食べてみるとふつうのポテトと何かがちがう。食感か?

「サクサク食感」と書いてあるのが、本当にそうなのだ。こ、これはテキ屋のおっちゃんにはむりだ‥‥。お祭りに心なじませたあとでは同情すらしてしまうだろう。

コンビニのフライドポテトは専門家の開発と偉い人の承認がある味。それでいて155円‥‥恐ろしいぞ、これは。
グガー。この食感は、白衣着た人が開発し、ネクタイ締めたお偉いさんがチェックした上でしか出せないぞこれ。
グガー。この食感は、白衣着た人が開発し、ネクタイ締めたお偉いさんがチェックした上でしか出せないぞこれ。

儲かった気にさえなる

ビールは銘柄が揃ってて全部冷えててしかも安いのだ。プレミアムモルツといういいビールを買ったら産業革命から次の段階、鼻の穴からアロマの工場労働が行われ、労働者階級による組合も生まれた。(うまかった)

しかもこれでポテトと合わせて500円しないのだ。ああ、安い。じゃがバター一個分くらい儲かった。なんならもう一個じゃがバターを買いに行ってもいいくらいだ。
あ~、もう、無粋!美輪明宏が怒り出しそう!
あ~、もう、無粋!美輪明宏が怒り出しそう!

問題は情緒もへったくれもないところ

いかがだったろうか。お祭り中のコンビニはパラダイスだったろう。日常の二つを組み合わせて海外旅行に行ったような異世界体験。

問題が一つあるとすれば、情緒もへったくれもなく、むちゃくちゃ無粋だということだろうか。

いや、しかしこれで祭り風情もあったなら次からはコンビニで神輿が担がれることになるので、そこは棲み分けができている、と。そういうことにしておこう(させてください)。
ここで帰らず、スーパーに行ってみる
ここで帰らず、スーパーに行ってみる

ここで祭りに帰らず、冒険は続く

ここで祭りに戻ってもいいが、冒険をまだまだ続けてみるのはどうだろう。

ここ下北沢にスーパーの品揃えとコンビニの営業時間を両立した店舗がオープンした、とチラシを配っていた。

そこに行ってみよう。お祭り中のコンビニでぐらぐらになった価値観をさらにぐらつかせるのだ。
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