特集 2011年7月11日

素手で虫捕りまくり

平坂さんの虫無双

その後も平坂さんの独壇場は続く。

ちなみにこの人、本業は生物専攻の大学院生だ。虫の記事ばっかり書いているのでてっきり虫が専門かと思っていたのだが、よくよくきくと専門は魚とのこと。

本業は魚、プライベートは虫。それが研究者業界のワークライフバランスか。 そんな彼の活躍をダイジェストでご紹介します。
鳥の糞に擬態するというオジロアシナガゾウムシ。
鳥の糞に擬態するというオジロアシナガゾウムシ。
葉っぱの上にいると絶対わからない
葉っぱの上にいると絶対わからない
捕った、というより手なづけた感すらある、シオヤアブ。ナウシカに出てくるリスみたいなやつに似てる
捕った、というより手なづけた感すらある、シオヤアブ。ナウシカに出てくるリスみたいなやつに似てる
こちらはシオカラトンボ(たぶん)。素手なのに飛ぶ虫までサクッと捕まえるのがすごい
こちらはシオカラトンボ(たぶん)。素手なのに飛ぶ虫までサクッと捕まえるのがすごい
手に持ってるのはヒメヒゲナガカミキリ。小さい体に似合わず、キィキィとけっこう大きな声で鳴く
手に持ってるのはヒメヒゲナガカミキリ。小さい体に似合わず、キィキィとけっこう大きな声で鳴く
同じカミキリムシでも赤くてお洒落なこちらはアカハナカミキリ。この仲間はマニアが多く、種類によってはかなり高値がつくとのこと。
同じカミキリムシでも赤くてお洒落なこちらはアカハナカミキリ。この仲間はマニアが多く、種類によってはかなり高値がつくとのこと。
王者の風格、ノコギリクワガタ。クワがぐにゃっと湾曲してるのがかっこいい。
王者の風格、ノコギリクワガタ。クワがぐにゃっと湾曲してるのがかっこいい。
一人でものすごい茂みの中に入っていって捕った。常人には近づくことすら不可能でした。
一人でものすごい茂みの中に入っていって捕った。常人には近づくことすら不可能でした。
見てのとおり一人で大豊作である。捕獲技術もさることながら、虫を見つけるスピードがすごい。目の前にいる虫の説明をしてくれて、その後3分も経たないうちに、「石川さ~ん」と声がかかり、次の虫の説明が始まる。前日に自分で放したんじゃないだろうか、と思うくらい虫をすぐ見つける。

コツをきいてみると、樹の種類、樹液が出てるかどうか、葉っぱの虫食いはどうか、なんてところを見ていくとなんとなく居そうな場所がわかるらしい。
へー、と思ったがそのコツをふまえても僕の虫発見力は変わらなかったので、やっぱりきのう自分で放したのだろう。
関係ないけど平坂さんのこの三脚が視野に入る度に「ハチだ!」って思うのだ
関係ないけど平坂さんのこの三脚が視野に入る度に「ハチだ!」って思うのだ

小柳さんの悲願かなう

そうこうしているうちに僕や小柳さんも少しずつ虫を見つけられるようになってきて、そしてついにその時はきた。
「あ。」って言って駆け寄っていった先には
「あ。」って言って駆け寄っていった先には
きた!!
きた!!
「きた!!」って言って何がきたのか全く伝わらないところがこの虫の辛いところなのだが、上の写真の一部を拡大した物がこちらである。
きた?
きた?
さらに線で囲った物がこちらである。
もう、みんなきましたよね
もう、みんなきましたよね
ナナフシだ。以前、小柳さんがナナフシを見つけられなかった記事で、印象的だった一文を引用しよう。

「ナナフシは幸せのように、探そうとすればするほど見つからないものなのかもしれません」。

幸せは人生の最大の目標といってもいいと思うけど、小柳さんにとってそれに並ぶほど探し求めていたものがナナフシなのである。それが、目の前に。
捕まえてもなお、枝を持ってるようにしか見えない
捕まえてもなお、枝を持ってるようにしか見えない
小柳さんは自分の記事の写真もたいてい笑ってない。それなのに、この笑顔。もちろん僕も小柳さんのこんな笑顔初めて見た。(あとこんな枝っぽい虫も初めて見た。)
こうして見ると確かに虫
こうして見ると確かに虫
心底うれしそうにナナフシと戯れる旧日本兵
心底うれしそうにナナフシと戯れる旧日本兵
ナナフシを捕まえた小柳さんは最高に幸せそうに見えた。この人にとってナナフシは「幸せのよう」というより、幸せそのものだったのではないか。

このあと帰るまでずっと、小柳さんはもう人生に満足してしまったような雰囲気があった。まだ若いので、できれば新しい目標を見つけて今後もハングリーに生きてほしいと思う。
そのあと平坂さんも見つけて(奥の枝っぽいやつ)、あわせて2匹に。右は最初に捕まえたコクワガタと、カナブン。
そのあと平坂さんも見つけて(奥の枝っぽいやつ)、あわせて2匹に。右は最初に捕まえたノコギリクワガタ(メス)と、カナブン。
ちなみにこの日、「小柳さんがナナフシを見つけた時のみ抜いてよい伝家の宝刀」として虫捕り網を1本だけ持ってきていたのだけど、普通に素手で捕れたので、結果的に邪魔なだけであった。平坂さんによると「擬態してる奴は油断してるから動きが遅い」とのこと。
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