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はっけんの水曜日
 
キモノって作れるんじゃないのか?

「オトナの女の人は、煮詰まると、スポーツ(ヨガやスキンダイビングやダンス)や伝統モノ(キモノやお茶)にはまる」という定説があるそうですが。
私も最近、まあったく興味なかったキモノってやつを、着たくなってまいりました。
何でですかね? あのー、私が勝手に考えた説で言うと、まずオトナの女子のボディって、お肉がやわらかくなってくるじゃないですか。ひらたく言えば、下がってくる。
なので、首や鎖骨のラインは成熟してコケてキレイになって、でも二の腕なんかはプニる。
そうすると、Tシャツは似合わなくなるんだけど、キモノは似合うようになるんじゃないかと。
衰えるまで、自分の「身体」って意識しないですよね。「スポーツにハマる」も、そのプニった身体を鍛えるための行為だし。いやあオトナ女子は大変だ! 大変なんだよ!

……しかし、キモノは高いです。普通のオトナ女子は、それを「えいやっ」って購入する気合いがあるのだと思われますが、わたくし、まだそこまで踏み切れないのです。
それでフト考えたんですけど。
キモノって……自作出来るんじゃないのか? って。
だって直線で構成されてるし。昔の人は、自分で縫うのがスタンダードだったんだろうし。
そんなわけで、私のキモノ入門編は、「作る」ところから、にしました。
いきなり間違ったことをしてる気がチラリとはしましたが……いいや、縫うぞ!!!!

(text by 大塚 幸代

で、やって来ました、布問屋街、日暮里。


あいかわらず、

こんな値段の服が売っておりました……50円てなんなんだ!(着るもの作るの、バカらしくなってきますよね……いやいや作るけどさ!)
では、布を買うまえに、キモノの最低限の知識を説明します。
といっても、私も調べて初めて知ったことばかりなんですけども。



超つたない図解で申し訳ない(つたないイラストを添えて誤魔化してるのも、重ねて申し訳ない)。
和裁でつかう反物、あのキレイな細長い巻き物は、36センチだったんですね。
「じゃあ大柄の人はどうするの?」って思ってたら、それ用にビッグサイズ幅もあるんですって。


反物の場合は、こんな感じ。
でも今回、わたくしが購入しようとしているのは、

1メートル100円の、110センチ幅の布。やすい!
ネットで検索して、参考にしたサイトには「110センチ幅の布なら、4.5メートル買えば、一着分つくれる」って書いてあったので、材料費は450円ですよ。


和風のやつも、ちゃんとありました。でも今回せっかくの自作だし、別のものにしよう……。
うお、タオル地! タオル地のキモノっていいなあ!  うわー! ……と思いましたが、踏み止まりました。


チャイナ服の布地でキモノってすごくない!? とも思いましたが、これはメーター1000円だったので、断念。

結局、ピンクのチェックの布地なんか買ってしまいました。
そのあと、型紙を探しに、複数の店をめぐったんですが、型紙はなし。キモノの着かたの本はあっても、作り方の本は見つからず。
ということは、ネットで調べた少ない知識で、作らなくてはいけないということで……。
チャイナドレスの型紙があったので「チャイナ作っちゃおうかな……」と一瞬思いましたが、企画が変わってしまうので、やめときました……って、なんでチャイナの型紙はあるんだよう!

 

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