当然だが、ひとびとに広く宣伝されることということには、伝えられるべき理由がある。商品の広告だったり、教訓だったり、主義主張だったり、意味深いものばかりだ。
では、まったく意味のない「どうでもいいこと」を、同じように大々的に宣伝してみたらどんなふうになるんだろう。どうでもいいことをプラカードで、ポスターで、横断幕で世に知らしめるのだ! エキサイティングじゃないか!
この試み、そもそも「どうでもいいこと」ってどんなことだ? というあたりから考えなければならなそうだ。
(text by 古賀 及子)
まずはその活動からごらんいただきました
というわけで、某日、東京は大森と渋谷でどうでもいいことを大々的に宣伝してきた。どうでもいい、その内容は上の写真のとおり、
うちの隣家の雨戸が茶色いこと
である。
大々的に宣伝するにあたり、まずはじっくりと宣伝すべき「どうでもいいこと」を探った結果だ。
今回はどうでもいいことって何だろう、考えることからはじめ、そして宣伝キャンペーンの当日を迎えるまでの顛末をレポートします。