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特集


フェティッシュの火曜日
 
都会の危険な場所とは

検証その4:ある私鉄での恐怖体験

結局鉄道ネタばかりになってしまった。そもそも電車の滑ってくるホームに柵のないことといい、電車のジャバラ接続部分の渡り板といい、危険に満ちているといえばいえる。よって最後も鉄道ネタで締めよう。

とある私鉄での風景である。


群馬や栃木に電車が出ています。 私鉄一の営業キロを誇っています。

上記キャプションにご指摘をいただきました。ただしくは「関東の」私鉄一の営業キロです。(2006.3.1 12:00追記)

 

4-1:隙間、空きすぎ

ここのホームはかなりのカーブを描いており、そこに特急が停まるとものすごい隙間ができることになる。

そういうわけで常に出入り口には、電車が着くやいなや掃除のおじさんおばさんがやってきて、特別製の板を渡すのだ。


このためだけに作られたりっぱな什器。ちょっと前まで木だった気がする。
あまりの闇に、へっぴり腰でレポートする筆者。その隙間、60cmほどか。

今どきこの隙間、そしてそれ専用にアタッチメントが作られるなど、くらくらすることばかりだ。だが、ここはそれだけではなかった。

危険度:危危危

 

4-2:タイタニック

日本一幅の狭いホームは、ついこの間まで阪神電鉄の春日野道駅だった。両側を電車が過ぎるとどこに逃げればいいのか、というくらい恐怖感が味わえたという。

で、もしかしたらここが、少なくとも部分的には日本一狭いホームなのではないだろうか。見てください。


驚愕の先端部。ガーン!!
電車が出た後、もっとその先へ進む。

狭い!そしてこの心もとなさ!狭いよー。怖いよー。

先端のホームの幅は、理論値でいうともはやマイナスだ。よくわからないがそれくらい衝撃の狭さだ。

危険度:危危危危危危危危危危危危
(心情的には「危険」というより「恐怖」と「興味」)


もっと先端へ行くと階段が。「絶対におりないで」との注意書きが書きっぱなしである。

一瞬ひとりでタイタニックごっこをしてみる。同行の古賀さんはすでに腰が抜けた。

一気に恐怖感をそぐ、トイレットペーパーの保管の仕方。丸見えかい。

危険、というか「未だにむきだし感のある」物件に終始こだわってしまった気もするが、私個人的には、ぐっとくるところばかりで満足だ。いや、「危険」にはかわりないので「ぐっ」ときているばかりではいかんのかもしれないが。

こうしてみると、意外と放置されている危険がまだまだあるものだと思う。何かの事故でも起きないと改善されない、というのもどうかと思うが、危険をまったく遠ざけた過保護な世界になるというのも、人間の耐性がなくなるようでちょっと恐ろしい。などと、まだ考えています。要は考えることが重要なのです、と締めてみたい。


 

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