悪魔のパフェ

次に運ばれてきたのは神崎さんが頼んだ「悪魔のパフェ」。それはアルミのヴェールに包まれてやって来た。

全体的に黒っぽいところと、中身が隠されていて謎なところが悪魔っぽいと言えば悪魔っぽい。

ヴェールを剥がすと中は、ソフトクリーム・チョコ・バナナなどで構成されていた。
「これをバナナ・ココア・パフェみたいなネーミングにしないところがポイントですね。」
と、悪魔に大変失礼なことを言いながら食べる神崎さん。

女の子たちは正しい

ふと見ると我々の隣の席で、高校生くらいの女の子が慣れた手つきでパフェを食べていた。二人で一つのパフェを仲良くつついている。

正しい。

“正しい”と言う言葉の意味を、この時改めて知らされた思いだ。

その隣では神崎氏が悔しいくらい間違った食べっぷりで悪魔のパフェに食らいついていた。

そうこうするうちに、みな続々と完食。

シンデレラ・パフェはガラスの靴だけが後に残った。くれぐれもこれを見て王子様が食べ主を探しに来ないよう願いたい。
（王子、ショックで寝込んじゃうよ…。）

不安になってきた

最後は私のパフェが来る番だ。
私のは写真を撮る都合などを考え、予めオーダーをちょっとずらしておいたのだが…

この時私はかなり不安な気持ちになっていた。
というのも、ついうっかり高さ70cmの「オリンピックタワー」をオーダーしてしまったのだ。

食べ切れる自信がまったくない。
だいたい70cmってどんな高さだよ…。
考えれば考えるほど不安になる。

すると…

周りの女の子たちの注目を浴びながら、それはやって来たのだった。