早回しの世界に入りこみたい
ちょっと思いついたことがある。
たとえば、雑踏の中でぼくだけが他の人の10分の1の速さで歩き、そのようすを撮影しておく。そしてそれを10倍の速さで再生する。
すると、あらゆる人がすごい速さですっとんでいくなか、ぼくだけが普通の速さで歩くという映像ができるんじゃないだろうか。
早回しの世界の中に1倍速で迷い込むような感じといえばいいか。さっそくやってみよう。
この交差点でやってみます
ただ歩くだけだとつまらないので、ラジオ体操をやってみた。10分の1の速さでものすごーくゆっくりと。
やってみると、速度を極端におさえて動くことの難しさがわかる。そして何より通り過ぎる人々の視線が恥ずかしい。
うまくいっているといいのだけど。
10倍速の世界に紛れ込む
道を通行されている方々は、ぼくに気がつくとその前を通ることを躊躇する。明らかに交通のじゃまになってますね。ごめんなさい。
ぼくから視線をそらしながら通り過ぎる人々を見ていると、道端でスローモーションでラジオ体操をすることの意味が自分でも分からなくなってくる。
ところで、肝心の映像はかなりぎくしゃくしているように見える。
もうちょっとスムーズに動いているように見えれば最高なのだけど、あれをもう一回やる勇気はぼくにはない。
分かったこと
・ひとり太極拳みたいになる。 ・この世に存在しないかのように無視される。
意外とできた
テレビでよく見る早回し映像は、デジカメでもそこそこ再現できた。手間はかかるけれど、それなりにおもしろい。
さらに、スパンをもっと長くしてもいい。たとえば自分の写真を毎日ずーっと撮り続ける。1年後には秒間30コマとして12秒くらいの映像ができるはずだ。0歳から10歳までやれば、2分間にわたるモーフィングみたいになるだろう。名づけて俺モーフィング。
なんだか分からない話になってきたので、この辺で終わります。