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特集


ロマンの木曜日
 
裸眼会(らがんかい)

シシカバブじゃなくて砂肝だった
お好み焼きじゃなくてサラダだった

写真1:裸眼会's eye

想像と現実のギャップ

オーダーから5分も経たないうちに、注文した品が続々とテーブルの上に並べられた。
頼むつもりだった品と実際に出て来た料理、一体どれだけの違いがあったのだろうか?

オーダー 結果 備考
枝豆 ○枝豆 アドガボが来るかも、という不安もあった。
シシカバブ 砂肝 タレか塩か、聞かれたのはこの為だった。
カツオのたたき ラムステーキ 魚と肉、まったく違うものが来てしまった。
ピザ ○ピザ ただし切れ目が分からない。
お好み焼き サクサクつぼ八サラダ だからドレッシングを聞かれた。

正解率が5割を切るという残念な結果に終わってしまったが、実際、裸眼会のメンバーにはどのように料理が見えているのか。

一度林さんにメガネを着用してもらい、一眼レフカメラで裸眼時のピンを再現してもらった(写真1)。

確かにこれでは判別が難しい。

林「10センチくらいまで近づけないと何だか分からないです」
しかしそれは不自由を感じての発言ではない。

「うまいものが突然目の前に現れる感じがして、新鮮ですね」
と続ける。

林「普段よりもしっかり味わえているので、食べ物の味がよく分かりますし」

どこまでも前向きに裸眼を楽しもうという姿勢が伺えた。


ハム or マグロ? なぞの物体を見つめる林さん
ん? 生春巻きに近づき過ぎてその匂いにむせてしまう井上さん

この距離なら読める
でも、ページはめくると顔に当たる

耳が敏感になっていく

林さんが本を取り出し、裸眼での読書に挑戦する。

「疲れる事は疲れますけど、近づければちゃんと読めます」
しばらく調子良く読み進めるが、ページをめくる際に裸眼を実感する。

「あっ、顔に当たってページがめくれない…」

---

「僕は耳が敏感になってます」
と井上さん。
隣りの若者グループの会話が手に取る様に聞こえてしまうという。

「あの女性は最近時給が100円上がったそうです」

そおっと僕たちに教えてくれたが、その女性がどんな顔をしているのか、井上さんには分からないのだ。



 

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