デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ひらめきの月曜日
 
いろんな物を日に焼こう
河原にて

暑い。何度でも言わせてもらう。暑い。

太陽が「ジリジリ…」と音を立てているかのようなこの季節、人は日焼けを気にする。紫外線の害について取り沙汰されている昨今、その傾向は年々強くなる一方だ。

それでも容赦なく照りつける太陽。なんだか「エネルギーとしてもったいない」と思ってしまうのは、貧乏性が過ぎるだろうか。

そこで「太陽光を何かに利用できないだろうか」との思いから、あれこれ焼いてみました(肌以外)。

高瀬 克子


クラクラします

この日、東京の予想最高気温は35℃。ちょっと日なたを歩いただけで汗がダラダラと流れ「ハァハァ」と呼吸が浅くなる。まるで犬だ。

分別ある大人なら「一歩も外に出たくない」と思うであろう、そんな夏のある日。ご存知、多摩川の河原へやって来た。

「さすがにバーベキューの聖地と言えども、この暑さでは人が少ないんじゃないか」と思っていたが、バーベキュー好きに暑さは関係ないようだ。


こちら岸は「火気使用禁止」のせいで閑散としていますが
対岸はバーベキューの若者ですごい人

ただ、今回の私の試みは、火気を使用しない。よって人口密度の高い川崎側ではなく、人もまばらな世田谷側に陣取ることが可能だ。誰かに「なにやってんですか?」と尋ねられたら、答えに窮することをするだけに、大変ありがたい。

さっそくシートを敷いて自分の陣地を確保し、ふと、持参した温度計に目をやると、赤い目盛りが40℃のラインを軽々と越えていた。


ここは中東か

「やばい、やばいって」と頭のどこかで声がする。本気で帰ろうかと思ったが、そうも言っていられない。対岸は、この暑さのなか火を使っているのだ。負けるわけにはいかない。(いや、負けてもいい)


猛烈に暑いが、風が吹いているのがありがたい

バーベキューの若者が鳴らしているらしいレゲエ調の曲が、風に乗って「ズンッチャッカ、ズンッチャッカ」と聞こえてくる。ああ、なんて平和なんだろう…。時刻は午後1時。

…それにしても、暑い。


逃げ場(日陰)のない土手
雨傘ですが、持ってきて良かった

あまり景色が平和すぎて、一瞬「なにしに来たんだっけ?」と目的を見失いそうになる。

…そうだ、太陽光で、いろいろ焼こうと思って来たんだ。太陽も「協力するよ」と言わんばかりにビカビカだ。ありがたいと思わねば。

ガサガサと材料を取り出し、さっそく準備に取りかかった。


では、クーラーバッグを開けましょう

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.