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特集


ロマンの木曜日
 
拝啓、毒蝮三太夫さま

店内へ
店長も一緒に店内へ
あと2、3時間って言われた人。(一番右)

めくるめく、毒蝮ワールド

中継はお店の外から店内へ。それほど広くないお店なので、中は人で溢れている。毒蝮さんは大きな拍手で迎えられ混雑の中に割って入り、お店のセンターに立つ。

そしてここから、本格的な毒蝮ワールドが繰り広げられる。

しゃがれた声で「まむちゃーん」と掛け声がかかれば、そっちに向かって毒をはく。
「なんだ、ババア? つけ麺みたいな顔して」

うっすらとお化粧をしている80才のおばあちゃんをつかまえて
「ババア、オレに会う為に紅ひいて、まゆ毛をかいて来たか」
と突っ込み、おばあさんはニコニコと頷いている。

それを横で聞いて笑ってる店長に向かって
「おい、こういうお客を大事にしろよ、80にもなって来てくれるんだぞ」
とフォローを入れたかと思えば

「いつまで来られるか分らないからな。まあ、あと2、3時間は大丈夫だろうけど」
と落とす。

そんな事を言われても、80才のおばあさんは幸せそうに笑っていて、店内はみんなの笑い声でいっぱいだ。


お店に入れなかった人たちも楽しそうに見ていた
この人は今回で3回目のまむちゃん。過去2回は大和で見た。「変わってないねー」と腕組みで毒蝮さんを見つめる

伏線のポインセチア、炸裂

おばあさんとのやりとりが終わると、お店の奥から1人のおばさんが花束を持って来て毒蝮さんに渡した。

毒蝮さんはそれを受け取り
「なんだい、おい。これどうしたの?」
と聞くが、そのおばさんは照れて何も言えなくなってしまう。

「さてはお前、買わせたな!このっ!」
とずっと横にいる店主に突っ込む。店主が「いやいや」と首を横に振ると、

「そうかい、ありがとな。お礼に外に出てるポインセチア持っていきな。あれ、夜もずっと出たままだから好きなだけ持ってていいんだよ」

と花束をくれた人に切り返し、さっきの伏線がここにつながった。



 

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