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特集


フェティッシュの火曜日
 
微妙な仲の人とみかん狩り

館山駅。すばらしい青空
迎えにきてくれた

館山はすばらしいところです

快晴。とても暖かい。予約してあったみかん農家の杉田さんに電話をして迎えにきてもらう。

林 「いま駅です。3人です」
杉田さん 「お子様がいっしょですか?」
林 「いえ、友達です。男3人です」

ちょっと杉田さんは戸惑っているようだ。この際だからずっとオネエ言葉で「なんなのよ、男どうしでもいいじゃないのよ!」と言うのも考えたがきょうはそういう趣旨ではない。

車で杉田さんの農園「ファームイン杉田棟」へ。

みかんの木は収穫を考えると高いほうがいいのだが、みかん狩り用に木を低くしてあるそうだ。枝の剪定で木を低くすることができる。車のなかで聞いたみかん豆知識でした。

車を降り、山を登るとそこはみかん畑。みかんがぼこぼこなっていた。みかん狩り、スタートだ。

けっこう本格的な斜面を登り
みかんがなっている

泥棒っぽいふたり。
宮城さん。みかん狩りの靴ではない
セミの抜け殻
フランス映画みたい


泥棒っぽい僕ら

400円で時間無制限でみかん食べ放題だ。500円払うとカゴいっぱいに持ち帰りできる。なんだかすごく安い。

「こぶりのがおいしいですよ」
「こっちにたくさんなってる」

よかった。それなりに盛り上がっている。ふたりがなんとなくみかん泥棒のように見えたのだがそれは黙っておいた。ふだん、夜しか行動してないせいだろうか。か、服装のせいかもしれない。宮城さんはこれぞ場違い、というブーツを履いていた。

 

宮城さんがきゃあと声を上げた

宮城さん 「いえ、葉っぱの裏にセミの抜け殻が」
横山さん 「なーんだ。…でも、カップルだったらきゃあきゃあ言うんだろうな」
林 「でもカップルがこんなところきたらチューとしかして、みかんどこじゃないんじゃないですか」
横山さん 「みかん狩りは男同士がベストだ」
宮城さん 「これが全部CDだったらいいなって思います」

かみあってない会話だが、たぶん盛り上がっている。

宮城さんがみかん畑にしゃがんでいるとフランスの文芸映画のワンシーンみたいだ。泥棒じゃなくなってきた。

林 「『伯父さん』って感じですよ。泥棒じゃなくて」
宮城さん 「いや、でも僕28歳ですよ」

がーん。年下だった。

 

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