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特集


チャレンジの日曜日
 
地上34階にある便器、ほか秋のショールームめぐり
ナショナルショールームで今話題の健康器具、ジョーバに乗る人たち。新製品の先取りができるのもショールームの魅力
僕はショールームに行った事がない。
ショールームといえば、幸せ絶頂にある若い夫婦が、
「リビングはこんな感じにしましょ」
などと言い合いながら明るい結婚生活を夢見るためにある場所だ。僕には縁もゆかりもない。ひねくれものなのか自分に縁遠い場所はどうも嫌ってしまう傾向にあり、例に漏れずショールームも嫌いだった。

だが、そんな僕の考えを改めざるを得ない情報を入手した。それはTOTOの横浜ショールームだった。TOTOといえば、トイレ用品の、あの会社だ。トイレたちが並んでる姿もかなり惹かれるが、それよりも場所がすごい。なんと横浜ランドマークタワーの34階にあるのだ。日本一の高層ビルに、便器がずらり。もう、それだけで一見の価値がある。
僕はショールームを誤解していたのかもしれない。とってもハッピーでピースフルな場所じゃないか、ショールーム。
今まで僕がショールームに抱いてきた誤解への懺悔の意味を込めてTOTO他、四つのショールームをめぐり、皆様にその魅力をお伝えしたいと思います。

(text by 梅田カズヒコ



横浜ランドマークタワー34階、TOTOショールームからのながめ。きれいだ。

高すぎて縦撮りじゃないとカメラに収まらない。矢印の場所あたりにTOTOショールームがある。
システムキッチン越しにみる横浜みなとみらい地区。あまり見れない光景だなー。

まずはTOTOから。

まずは僕のショールーム感を崩したショールーム。TOTO横浜ランドマークショールームです。横浜ランドマーク=“横浜の目印”という大きな名を冠せられたこのビルはその名にひけをとらず横浜どころか日本で一番高いビルです。69階建て、296m。そしてその34階に、TOTOのショールームがある。69階建ての34階なので、ちょうど中間あたり。約150mの場所にあるわけです。そんなわけでこんな見事な眺望です。もちろん入場料は無料ですよ。無料でこの眺望を味わえるだけでもう満足です。

客層はやはり家族連れ、夫婦が圧倒的に、というかすべてで、男ひとりでここに乗り込んでいるのは僕だけでした。受付で「今日は何を見に来ましたか?」と受付の人に聞かれ「いや、まあ全体的に…。」とわけのわからない回答をしてしまいました。ばつの悪い感じのままさっそく見学開始です。

TOTO is not only W.C.

TOTOはトイレ用品のほかにキッチン・バスなど水まわりの商品全体を取り扱ってるんですね。TOTO=便器だと思っていました。すみません。

お客さんの一番人気はバス、風呂桶が多いです。風呂桶のリフォームの話は下の写真、“風呂模型”を机に乗せ店員さんと話してました。皆さんリフォームのこととなれば真剣で、外の眺望なんか知ったこっちゃないといったかんじでした。

便器越しに見える横浜ベイエリア。便器の流線型がちょっとかっこよくすら見えてきます。
結構盛況でした。お客さんは風呂のコーナーの人気が高いようです。

ミニチュアの風呂桶と壁。これを元に風呂をどうリフォームするか話し合うそうです。遊び心があっていいですね。
人工大理石仕様の風呂。入ってみたい。
あ、店員さんだ。あせあせ
文中の店員さんに撮ってもらった写真。固い。

風呂コーナーには、さまざまな風呂桶が展示されていたのですが、中でも目を引いたのが写真下の人工大理石仕様の風呂です。
この大理石風呂、見た目もさることながら、すごいところがあって、風呂がちょうど魔法瓶のようなつくりになっていてなかなか冷めないそうです。いやはや、技術の進歩は素晴らしいですね。一昔前、掃除機がねずみっぽい形の引きづり型からスタイリッシュなたてかけ型に変わって驚いていた僕ですが、風呂桶にも確実に進化の波がやってきています。

さっそく風呂桶につかってみたんですが、魔法便状になっているのはわかりませんでした。熱を逃がさないように重厚な造りになっているのかと思いきや入り心地は普通のお風呂と変わりません。
あ、もちろんうちのユニットバスより数倍広くて心地良いです。なるほど、とお風呂に浸かる自分に写真のタイマーをかけてシャッターを切ってるところへ運悪く係りの人に声をかけられる。

店員「どうですか、入り心地は」
梅田「なんていうか、最高ですね…」
(しばし沈黙、店員さんと見つめ合う。そこでタイマーをかけていたシャッターの音)
店員「お引越しの予定なんですか」
梅田「あ、いや、違います」
店員「カメラで撮影する方多いんですよ。家に帰って家族で検討するためでしょうね。お客さんもそうですか?」
梅田「あ、はい、そうです」
店員「やっぱり入ってる自分を撮ったほうが家族が検討しやすいんですか?」
梅田「あ、いや、これはその、ちょっとした遊び心で」
店員「タイマーで撮影するのもなんでしょう。私撮りましょうか?」
梅田「あ、すみません(心ではもういいよといっている)」
店員「じゃあ撮りますよ。ポーズとってください」
梅田「はい(ほかのお客さんもみてるよ、はずかしい)」
ぱしゃっ (左上の写真)

なんとも表情の固い写真になってしまいました。


でも、TOTOといえば…。 やっぱりトイレですよね。

やっぱりトイレでしょう。体験トイレ。なんだかわくわくするひびきです。
魅惑の扉を開けると…。
あれ、案外普通だ。 でたな、最新型アプリコットシリーズ! どんな技を持ってるんでしょうか?
一歩近づくと自動的にふたが開いた!  扉を閉めると説明書きが表れました。細かくてよくわからん。 

TOTO横浜ランドマークショールーム

横浜市西区みなとみらい2-2-1-1
横浜ランドマークタワー34F
045-224-1010

毎月第1・3水曜日定休。
JR・地下鉄桜木町か東急直通みなとみらい駅が近いです。それにしても立派なビルで、立派なトイレでした。

用を足すと自動的に水が! このアプリコットシリーズは水の量が半分で洗浄力は倍というすぐれものです。でも、それほど勢いよく水が流れることはありませんでした。

お次は数十社のショールームがいっぺんに体感できる、“OZONEリビングデザインセンター”です。
 

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