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特集


フェティッシュの火曜日
 
わらじかつと水車となまず

小鹿野町の商店街
噂にききし外見である。
ふたのしたからかつが覗いてますよ

あっさり見つかった

小鹿野町に到着。街道沿いには古くからある商店が並んでいた。

しかし店はこの商店街にはないらしいのだ。ここからが難しいのだ。1時間は探す覚悟を決めて歩き出した。プチ冒険気分である。

……。しかし10分ほど歩くと、すぐに店が見つかってしまった。「見つかってしまった」とはヘンな書きかただが、店が見つかるまでの過程が辛いほうがかつ丼の喜びもひとしおだと思っていたので。

事前に準備をしすぎて、3種類ぐらい地図を持ってきたせいかもしれない。地図好きが裏目に出てしまった。はっきり言って地元の人ぐらいすいすい歩いてしまった。

 

いただきます。

店はわらじかつ丼の店「安田屋」。さっそくかつ丼を注文する。

じゅー

揚げてる音がする。開けっぱなしにした店の入り口から鳥の声。店の奥のテレビはアメリカ大統領選挙のニュースを伝えていた。アメリカ南部ではブッシュの人気が強いこと、マイケルムーアの映画は上映しているが客が5人しかいなかった、など。

と、かつ丼が運ばれてきた。



うわああ。これがわらじかつ丼。800円。

肉がしゃきしゃき。
はりはり仮面シール
店の前の道

おいしい。

ここはソースかつ丼なのだ。ソースというか、甘いというか辛いというか、うまいタレがかつにしみこんでいる。湿らす程度にしみていて、ちょうどいいあんばい。

肉は薄目で、おおきい。わらじの例えどおりだ。

秩父はかつ丼に関しては、東京(卵とじかつ丼)よりも群馬(ソースかつ丼)の文化圏なのかもしれない。

 

コネタっぽいな

おいしかった。たしかに時間をかけてくる価値はあると思う。ぜひチャンスがあったら食べてみてもらいたい味だ。

………食べ終わって思うのは「かつ丼食べた」だけだと、どうもレポートが短すぎるんじゃないか、ということだ。(かつ丼はすごくおいしいです)

店内を見回すと、かつてロッテから出ていたお菓子「はりはり仮面」のおまけのシールが貼ってあった。もう20年以上前のシールである。すごい!店の歴史を感じる一瞬である。

と書いてみたところでやっぱり感銘は一瞬だ。店を出るとまだ午後1時だった。



 

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