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特集


ロマンの木曜日
 
なりきり野口英世

写真館で微調整
偉人っぽくお願いします

写真館で撮影

写真館の控えスペースでヒデヨヘア−の最終調整。
お手本の肖像写真と見比べながら、もっと左にボリュームを、とか、右のウエーブがちょっと強すぎる、とか。

カメラマンさんがそんな2人のやりとりを不思議そうに見ている。
そうだ、説明していなかった。

「野口英世さんになるって企画で、この肖像写真と同じ様に写りたいんです」
「そ、そうですか」

「あっ、ほら、新札が出るじゃないですか、だから」
「わ、分りました。じゃあ、この写真の雰囲気で照明をつくります」

今になって思えば、「新札が出るじゃないですか」って全然フォローになってない。
それでもカメラマンさんだってプロだ。言われた通りの仕上がりを目指し、照明を作ってくれた。

「じゃあ、いきますよー。カシャッ」


そしていよいよ完成です

撮影された何枚かの写真の中で、一番ヒデヨに近いものを選びプリントしてもらう。プリントはA4版フルカラーで1950円。

ベストショットを選ぶ

やった!やった!ヒデヨだ!!
仕上がったプリントを見て、僕は小躍りする。

 

しかし、これで完成ではない。
カラーで上がったプリントを持ち帰り、お札の印刷に合わせ単色に加工する。

 

そして遂に、野口英世博士(偽)の肖像写真が出来上がった。


ちょっとヒゲがずれていますが

若干宝塚っぽい感じもしますが、どうでしょう。割とヒデヨじゃないでしょうか?
11月1日以降、こういう肖像画の印刷された千円札が出回るのです。楽しみに待ちましょう。



野口博士の髪型は、今女子高生の間で流行っているアンシなんじゃないだろうか? と仕上がった写真を見たスタッフが言った。アンシとはアンシンメントリー(非対称)の略語。確かにそうだ。それに、今ってツイードのジャケットも流行ってますよ。と同スタッフ。
そうなのか? 時代はヒデヨなのか? ヒデヨがきてるのか?

ヨン様のヅラみたく、ノン様(野口のノン)のヅラを売り出したらどうでしょうか? 

待受画面にしてみた

 

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