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ゲストの日曜日
 
そうだ、アリゾナへ行こう。沖縄の

眼下に広がる広大なサボテン園

サボテン園は広大でした

機関車は約10分でサボテン園を一周する。サボテン園には見せ場が色々と用意されており、機関車の室内ではその地点毎に、なるほど情報が放送される。

「ここひめゆりパークは沖縄のアリゾナと呼ばれており」
放送の冒頭でいきなりの告白だ。私はアリゾナと呼ばれる者ですが何か。

機関車は僕らを乗せて進み放送は続く
「ここひめゆりパークには約450種、10万本のサボテンが栽培されています」
へぇー
「右に見えます大きなサボテンは樹齢なんと数百年。成長すると高さは20メートルを超えます。サボテンはとても長生きなんですね」
へぇーへぇー

丘の上からはサボテン園の全景を見下ろすことができた。本当に広大な土地だ。そのなかに「これでもか」という勢いで、様々な種類のサボテンやら暑い国の植物やらが密生している。10万本という数の植物の迫力は伊達じゃない。僕の想像していたアリゾナより幾分緑豊かな感じはするが、これはもうどこから見ても日本国内にいるようには見えない。



魅力的なサボテンの数々

園内には本当にたくさんのサボテンが栽培されていた。背の高いもの、丸いもの、葉っぱのように薄いもの。日本にも生息するサボテンには和名が付けられているのだが、どれもこれもネーミングにきらりとセンスの光る渋いものばかり。

たとえば写真のサボテンは金鯱(キンシャチ)。緑色で丸いのに金鯱。その想像力には感服する。他にも大鳳竜(タイホウリュウ)とか王冠竜(オウカンリュウ)とか、まるで力士の四股名のような名称の数々。どいつもこいつも強そうだ。


金鯱。メキシコ出身、サボテン部屋 王冠竜。素人には金鯱との区別が難しい
雷神。名前の割りにキャベツのようなソフトな印象 大鳳竜。このサボテンが僕の中のアリゾナのイメージに一番近い
降魔ノ剣。マンガとかで原始人が持っている棍棒のよう こんなもしゃもしゃしたサボテンも。名前はミドリサンゴ

がんばれ、弁慶柱

写真はメキシコ原産の大きなサボテン「弁慶柱」だが、すでに自力では立っていることができず、金属製の支柱が添えられていた。アリゾナでは高さ20メートルにも達するとのことだが、海風にさらされる沖縄ではサボテンの背を高く栽培することが難しいらしい。弁慶柱というネーミングに恥じないよう、海風に負けずがんばってほしい。



 

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