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特集


ひらめきの月曜日
 
音でもようを作る

音の振動で砂のような細かいものを震わせると模様ができる。高い音、低い音、大きな音、小さな音、音によって違う模様が浮き出る−

と、いうのを子供むけの自由研究のガイドで見た。小学校のころの理科の実験でやった気もする。

大人になった今、冷静に考えてみるとそれってすごいことなんじゃないか。見えないもの(音)を見るのだ。神だ。

個人的に夏休みは6月に使っちゃいましたが、夏休みの自由研究のつもりで取り組んでみました。

(text by 古賀 及子



実験1 コンポでチャレンジ

まずは家のコンポのスピーカーを上に向け、その上砂を乗せた皿を置く方法で試してみる(こちらのサイトを参考にしました)。

皿は紙皿を、砂は園芸用の飾り砂利を使うことにした。


スピーカーを倒して紙皿を載せる。この状態で、フルボリュームで砂を震わせるしくみ 砂、震え前

音はとりあえず音楽で試してみることに。コンポに入りっぱなしのMDをかけてみる。 因みに実験は拙実家で行ったため、コンポは弟のものを借りている。17歳の弟のこの夏のヘビーローテは?!

ジャンジャンジャカジャカジャジャンジャーン、テロレローテロレロー♪

流れてきた曲はBUMP OF CHIKENさんの「天体観測」だった。ちょっと前の曲なのが気になるが、普通だ。よかった。そういえばこの曲、歌詞に「見えない物を見ようとして〜♪」という部分がある。今回の実験のテーマである、見えない物(音)を見る、にピッタリじゃないか。

実験には音量が必要なため、戸は全部締切ってどんどんボリュームアップしてゆく。

ドンドコドンドコドンドコドンドコ……

そんなにドンドコした曲ではないと思っていたが、ボリュームを上げると妙に低温のドンドコが目立つ。ヤンキーの車のようになっていく実家。それに合わせて皿の上の砂は激しく飛び跳ねている。おお! いい感じ!


曲に合わせ、もの凄い勢いではじけっぷり! そして浮き出た、模様?

ありゃ。確かにちょっと寄ってるけど、模様、という感じではない。模様は高い音や低い音で変わるという。曲だと高低入り交じっているから一定の模様が出ないのかもしれない。何か同じ音を出し続けられる物があればいいのだが。

そうだ。自分の声だったらどうだろう。

 

実験2 声でチャレンジ

室内で大声を出すとご近所に事件や事故の誤解を招くおそれがあるため、近所の広い公園へやってきた。

公園にて

自分を先ほどのスピーカーに見立てて寝そべり、紙皿を口の上に乗せる。

このように そして、発声

あーーーーーーーーーーーーー!!

ここの公園、すぐ脇は山の斜面だ。私の叫びが普通に山間をこだまする。紙の上ではサラサラ動き、跳ねる砂の音が。

「あ!震えてる、震えてる、あ、ちょっと、もう一息!」

撮影のため同行してくれた妹が皿の上の砂の様子を逐一報告してくれるのだが、私にはまったく見えないのがもどかしい。顔が少しでも動くと模様がご破算になってしまうため身動きが制限されていていかんともしがたい状態だ。

「うーん。模様って感じじゃないけど、最初よりは砂が広がったかなあ」

やや広がったが…模様とはいえない…

起きあがって妹にデジカメで撮ってもらった写真をチェックするが、やはり「模様」とはいいにくい。さらに2回、3回と声を張り上げるが、なにしろ紙皿が安定しないのがいけない。うっかりするとすぐ砂が寄ってしまう。

「ねえねえ、地声じゃなくて、ベースとか楽器で試してみれば?」
妹によると、先ほどコンポを貸してくれた弟が最近バンドをやっていてエレキベースを持っているらしい。

なんと!それを先に言ってくれればわざわざ真夏の昼間から公園で仰向けになって顔に紙皿乗せて大声を張り上げる必要はなかったものを。弟とのデスコミュニケーションの弊害が思わぬところに。兄弟とは仲良くしなければ。

次はベースの音で試してみます。



 

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