川柳を詠みながら観光地を巡ったら、きっと楽しいはずだ。 という訳で、大島に行って来た。大島は東京から約120kmの大平洋上に浮かぶ島。首都圏から一番近いリゾートアイランドだ。伊豆諸島の中で最も大きい島でもあるが、その全周は約50km、車を使うと2時間程度で一周出来る。 そんな大島を車で一周しつつ、ポイント毎で川柳を詠んでいきたいと思う。目標100本。
何で川柳? 何で大島?
最後まで 読んだら謎が 解けるかも
(text by 住正徳)
プロペラ機で大島へ
羽田空港から大島空港までの所要時間はたったの30分。本当に近い。
搭乗口からバスに乗り空港の端の方へ連れて行かれると、大島行きの飛行機が停まっていた。
随分小さいし、ハネにプロペラがついている。 ジェット機じゃないのか? 今回の取材に同行してくれた林さんとプロペラ機を見つめる。5段しかない搭乗タラップに、2人とも不安を隠しきれない。
※唐突ですが、ここから川柳100本ノックが始まっています。僕と林さんで100本を目指します。(す)=住、(は)=林。
プロペラ機の客席は全部で56席だった。揺れ方もそうだが、機内の様子もバスっぽい。
離陸から水平飛行まであっという間だった。携帯電話が繋がりそうなくらい低い所を飛んでいる。地面が近い分、かえって高さを意識させられて恐い。 それでも水平飛行の時間はたったの10分で、飛行機はすぐに着陸体制となった。 飛行機の窓から大島が見える。
30分飛んだだけなのに、景色がガラリと変わり緑がうっそうとしげっている。さっきまで羽田空港にいたとは思えない。
レンタカーは事前に予約しておいた。 「空港までお迎えに行きますので」 と言われていたので、車が来るのを待つことにした。
12.レンタカー 来るまでここで 待ちましょう(す) 13.自販機の 姿も見えない 空港前(は)
数分後、「住様」というボードを持ったおじさんが現れた。
14.肌着だな 下着というより 肌着だな(す)
肌着姿のおじさんから何となく保険の説明をされ、何となくキーを渡された。
「返却はどうしたらいいでしょうか?」 「ああ、ホテルに置いといてください」
15.すみません 僕のホテルは 知ってます?(す)
「いや、知りません」
このおじさんは本当にレンタカー屋なのだろうか? とりあえず泊まるホテルの名前を告げて、レンタカーに乗り込んだ。
空港から時計周りに大島を一周する。
16.いよいよだ 大島一周 はじまるよ(す)