電柱広告の制作を請け負う、東京都葛飾区の大同工芸さんにお邪魔した。
工場長自ら出迎えてくれて、まずは電柱広告の歴史を教えてくれた。
「もともとは江戸時代、行灯に店名を書いて飾ったのが始まりだと言われていますね」
電柱広告の歴史の古さに驚かされる。
「昭和36年頃までは、電柱に直接書いていたんです。ほとんどが木柱でしたけど」
昭和41年頃、電柱に直接書くのはあまりにも汚いという事で全部消された。
「それから昭和61年頃までは、全部手書きで看板を作っていました」
まったく同じ文字で何枚も書くのは相当大変だったようで、何度も返品された苦い思い出があるという。
昭和61年に写真製版の機械を導入し、平成8年には現在のデジタル製版に切り替えた。
手書きで看板を作った経験を持つ数少ないスタッフの1人、製品部の五十嵐副部長から、実際の工程に沿って看板が出来るまでの説明を受けた。
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