公園内と周辺を、ぐるぐるまわったけれど、もう猫は発見出来なかった。
しかし、犯人(犯猫)の通過ルートが特定出来たことで、私は興奮してしまった。
「スプレー缶」を持って歩いた人の、気分をトレースしているようだった。
いけないことをしてしまったような、誇らしいような、変な気持ち。
これを描いたのは、いくつぐらいの人なんだろう。学生か? 社会人か? 仕事は? いや性別は? 描いた時間はいつ頃なんだろう。
私は「少し酔っている、20代後半くらいの男が、深く帽子をかぶり、始発前に、スプレーをふきつけている、男はスッと缶をしまって、駅に消えていく……」というところを、想像してみた。
黒猫は、黒猫の描き手は、今頃、どこで何をしているんだろう。
●目撃情報求む!
池袋近辺、もしくは他の地域で「黒猫」を見かけた方、ぜひ教えてください。
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まで。
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