千代田区の渓谷を見上げる :: デイリーポータルZ

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フェティッシュの日曜日

橋の上に高速がある

日本橋川なんて知らない？

神田川に比べると日本橋川の知名度はいまいちかもしれない。なぜならほとんど首都高速の下だからだ。

常に上に首都高速が通っていて日があたらない川だ。首都高速を通っているとき、この下が水だなんて考えないが、川なのだよ。

江戸橋インターを下から。下から見ると車は川に飛び出すようなかたちで高速に乗る。

高速の隙間から空が見える

船からしか見られない日本橋の獅子の像。

水運が主流だった時代

高速でフタをされてしまった日本橋川もかつては運輸の役割を担っていたわけで、船でここを通る人に向けたメッセージや施設の跡が見られた。

昔の人が見た東京が残っているのだ。

これも船からしか見られないJRの橋の動輪。

かつての船着き場の跡

江戸時代から残っている石垣だ

石垣もえもえ

日本橋川の右岸には徳川家康が全国の大名に作らせた石垣がいまだに残っている。

しかも、大名が自分たちの石がどれだかわかるようにつけた刻印が見てとれる。デパートの階段の大理石にアンモナイトの化石を発見したような気持ちだ。

よく見ると模様がある

高速道路工事中。「あとから作った高速のほうがガタきてます」と船の会のひと。あはは。

船ばっかり乗っている

鎌倉橋のたもと（大手町、日経新聞本社むかい）にある夏みかんの木。「日本一高い夏みかんができる」そうです。確かに。

神田川船の会の乗船会は申し込み受付後、数時間で満員になってしまったこともあるそうだ。知る人ぞ知る人気イベントだ。

たしかに、船からながめる東京は渓谷あり、歴史的な建造物ありの楽しめる街だった。船からしか見えない裏技っぽいメッセージも隠されているし。

あ、そうそう。橋をくぐれなくて、水の上でほかの船に移る必要はなかったです。ちょっとやってみたかったけど。