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特集


エキサイティング火曜日
 
吹け!スポーツ吹き矢

スポーツ吹き矢の知りたいこと100の質問

横にいらっしゃった、40〜50代の男性にいろいろと聞いてみた。

「あのライン、人によって違いますね」
「ああ、一番近いのは6mで、1級までの人。初段・2段は8m、3段以上は10m。そう、段位があるんですよ。」
「あの、上に手を大きく掲げるのは?」
「体験したらわかりますが、あれで呼吸を整えてるんです。私も最初はおかしな動きだなーと思いましたが、やってみると精神集中にもなるんですよ。」と、そこでまた別の男性が割り込んできた。

「会場は年配の人が多いでしょ。50〜60代、あと退職後の人とか、女性も多いですよ。」
「腹式呼吸で健康にいいとのことですけど、どうですか、調子は?」
「俺はまだ若いからね!でも、これは息してれば誰でもできるからね。車椅子の人もいるでしょ。公式競技会じゃないけど、的までの距離をすごく短くもできるしね。」


3段以上のレーン。心なしか、姿勢がものすごく良くてかっこいい。 壇上の「吹き矢MC」。元気な進行役の方。

お道具拝見

そして、お願いして矢を見せていただいた。色は緑・赤・オレンジ・青が売られていて、何色を使ってもいいとのこと。これは段位で決まってはいないようだ。

硬めのフィルムを巻いた感じの矢は意外に長く、20cmある。先っちょは、くぎを逆さにして入れてある。こんなに長くて、吹き飛ばせるんだろうか。また、的に刺さるんだろうか。

その他、会場で見かけたお道具たちだ。


長いが、細くて軽い 筒立て。

手作り?の花柄の筒立て。 矢立て・筒立て・クリーナーなどが1つに。もうこうなると狩猟民族っぽい。

拳銃ホルダーのように。 手作り。「糸巻きから作った」(?)とか。「だって、他の人と一緒はいやだからようー」とのこと。


そう、なんだか皆、狩猟する部族のように、誇らしげに道具を飾り、持ち歩いている。しかし随所に手作り的な要素も垣間見えて、ほほえましい。やっていることが「吹き矢」であるだけになおさら。

さっき話を聞いた男性はこうも言っていた。「けっきょく、道具は筒と矢だけだからね。それだって安くあがるもんだし。」垣根の低いのはありがたい。安く上がり、息ができればOK。そんなこんなで、いまや会員数は5000人強、愛好者は5万人以上となっているのだ。

ということなので、私もさっそく垣根を越えることにした。


各団体旗が。「持って帰ぇろう(けえろう)」ときた。 的に矢の刺さった跡を「スターダスト」に見立てたか。

 

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