4時間かけてついにお弁当が完成した。2004年4月3日のメタ幕の内弁当である。
撮影に協力してくれた住さん、ニフティの阿部とともにいただく。
「食べるとくれた人の顔を思い出しますね」
「みんな本気でいい人でした」
「酔ってるせいもあるでしょうが」
「こんな小さいおにぎりを女の子が作ってきたら、たまんないでしょうね」
「男兄弟だったウチではこの小ささなんてありえないですよ」
「そういう細かいことの発見ですよね。つきあうって」
「男の子手製のおいなりさん。失敗したかもっていってたけど、おいしい」
「あ、ほんとだ、うまいうまい」
「おいなりさんって手間かかるのに」
「大学とき、同級生のアパートに行ったみたいな味」
「インテリアデザイナーのおいなりさんは?」
「淡い味付けで、これは素人のレベルじゃないですよ」
「卵焼きもすごくきれい」
「やっぱデザイナーですね」
「お花見グループのなかに、実はあいつが好き、とかあるんですかね。」
「ありますよ、きっと」
「手のこんだおかずにその思いを感じられますね」
「そりゃ、うかれますよ。花見って」
「デイリーポータルで『おかず交換ピクニック』とかしたいですね」
「ひとり一種類を作ってきて皆で交換して食べる」
「おかずナプスターですね」
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