春休みなので、学内は閑散としている。が、合格者の家族らしき人たちが、ぽつぽつとタクシーでやってきては、記念の写真を撮っていく。
自分の家族も、あんなふうにささやかに晴れがましい気分を感じていたはずだ。今の自分を思うと申し訳ないよ。良すぎる天気がよけいに胸を刺す。
早稲田大学
東西線で早稲田に移動。事前調査では、たくさんある敷地のどこに銅像があるか不明であったが、大隈講堂方面に行けばなんとかなるだろうと判断。
守衛さんに聞く。「門からまっすぐ行けば、突き当たりにすぐありますよ」と言われたとおり、門からまっすぐ奥を見たらもうデンと建っていた。これ以上ないくらい堂々と。明治15(1882)年に早稲田大学を創設した、大隈重信だ。
像がでかい。それに植え込みも大きく囲んでいて、手を出すのは困難のようだ。
実際、植え込みに猫がいたので首だけ突っ込んだら、こめかみに枝が刺さって痛い思いをした。情けない来訪者。
落書きはここもまったくなし。あれ?
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