印刷工場はなんとなく想像がつくが、それを本にするにはどうやっているんだろう。その疑問を払拭すべく製本工場の見学にやってきた。
ん?この本は「おとなの自由研究」じゃないか!
………、わざとらしかったですね。すいません。
本ができて嬉しいのでお願いして製本工場の見学をさせてもらったのだ。発売まであと3日。知を支える現場からお送りします。
(text by 林 雄司)
家の近所だった
今回訪問したのは西大島にある有限会社タカノ様。個人的なことだが、かなり僕の家にちかい。編集しているアスペクトよりも、ニフティよりも近い。
タカノの社長は唐突なお願いにもかかわらず歓迎してくれた。自宅兼工場の1階でおとなの自由研究が大量生産されていた。
本もできたてはホカホカだ
紙の束のフチにノリが塗られ、表紙がつけられる。ノリはあついのでできたての本はホカホカである。
しかしこれでは袋とじの本だ。それを聞くと 「まあ、いいからこっちだって」 と今度は別の機械を案内された。
フチを切る機械だ。
巨大な機械やふだん目にすることのない業務用の材料が魅力的だ。
林:「巨大なカッター、怖いですね」 社長:「安全装置があるから手を出している限り、刃が降りないんだけど」 林:「この切った残りが短冊みたいになってますね……」 社長:「もって帰る?」 林:「やったー」 林:「あ、あとこのノリの原料も……」 社長:「いいよ、あげるよ」 林:「すいません」
ここでもらった短冊にZくんのパラパラまんがを描きました。もらってもいいというかたがいたら住所・氏名を明記のうえ dailyportal@mlc.nifty.com にメールをください。締め切りは3月21日0時。発表は発送をもってかえさせていただきます。
さて、次はカバーを掛ける工程です。