原稿をうつす
布の上に乗せる文字の位置を決めたら、テープで固定。
チャコペーパーという、上からなぞると下に図版がうつる紙を使って、文字をうつしていく。
このチャコペーパー、高校の家庭科の授業以来、使ったことがない。ヘラでおしつけるのだが、なかなか布に線がうつらない。「こんなに不便な道具だったっけ?」と思いながらも、むりやりトレースしていく。使い方、間違えているのかもしれない。
さて、塗ります
文字をうつし終えたら、つぎは塗りだ!
本当はアクリル絵の具の中でも「ソフトタイプ」という、薄めなくても使えるタイプを使うとキレイに仕上がるらしいのだが、今回は予算の都合もあって、普通タイプのを使用。
厚塗りしてヒビが入るのもイヤなので、うすめに溶いて、二度塗りしていく。
フデを使うのも、高校の美術の時間以来やっていない。
「こんなに下手だったっけ?」と、自分の不器用さに泣けてくる。線ははみ出し、塗りあともキタナイ。
「ああ、修正用に、布地と同じ黄色い絵の具も買っておけばよかった……」「いや、遠くから見たら分からないんじゃないかな? まあ、いいや……」
悩みながらも塗り続ける。
配色は林さんが決めたのだが、「デイリーポータル」の「デ」の字に黒ふちをつけるとき、何か思い出すものがあった。
「これって、新宿とかにある、有名なテレクラの看板と同じ色じゃないのか……?」
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