あの夜がここに…

集めた漂着物を標本箱に詰めてみた。どうだろう。歌舞伎町の夜が時間を止めてこのなかにあるようだ……。どうだろう。歌舞伎町の夜が時間を止めてこのなかにあるようだ。2回書くとそんな気がしてくる。

そんなことを思って5社共同の企画会議に臨んだところ、各社から、この箱くさい！くさい！といわれた。標本箱のなかのイセエビがすごく磯くさい匂いを発揮していたのだ。

海でコーミングを行ったエキニュー総研よりも磯臭いなんて、やっぱり歌舞伎町は海だ、との確信を新たにした。

海と歌舞伎町に共通することは、酔うことである。船酔いと酒だ。ロマンチックに書くつもりが大喜利みたいになってしまったが、自然科学の方法を間違った方向に使うとおもしろいので興味のある方はいちどどうですか？というメッセージを残して終わります。街もきれいになるしね。