海の漂着物を集めるのをビーチコーミングという。
貝から海の生き物を知り、外国語が書かれた瓶に異国に思いをはせる。科学とロマンを満たすレジャーである。
同じ視点を街に落ちているものに向けてみたらどうだろう。ただのゴミだと思っていたものが、街のリアルを語り始めるかもしれない。
そしてこれは5社共同企画で、各サイトが以下のように担当してコーミングをしている。サイトをまたがった立体的な企画をご堪能ください。(text by 林 雄司)
(五十音順)
ここは海だ
おやほうございます。歌舞伎町、午前6時。ビーチコーミング同様、タウンコーミング(いま命名)は朝である。ああねみい。
タウンコーミングをして感じたのは、ビーチコーミングとの類似性である。この街は海だ。僕らは魚。そんな演歌な感想を抱くにいたったタウンコーミングのポイントをビーチコーミングと重ねてお伝えします。
その1:潮だまりがポイントだ
海では岩で囲まれた「潮だまり」と呼ばれるところに小さな生き物がいる。街にも「潮だまり」のような場所がある。そこが街のリアルの吹き溜まりだ。でも、さわった後は必ず手を洗おう。
その2:むやみにさわらない
海にはクラゲやハリセンボンなど、毒やトゲがある生き物がいる。ビーチコーミングの際はそれらに注意を払わなければならない。 同様に街にも危険な生き物、触ってはいけないものがあるのだ。注意したい。右の写真は空き缶を拾っているところだが、画面奥に酔っ払いの痕跡と思われるものがあった。危なくさわってしまうところだった。ロマンは危険と紙一重である。