豪徳寺
次は「猫好き」として一度行きたかった、豪徳寺に行ってみた。
……豪徳寺は、昔はびんぼうななお寺だった。和尚さんはたいそう猫を大切に飼っていて、ある日「恩を感じてるなら、果報を持ってきてくれんかね」と猫に言ってみた。
数カ月後、武士が来て「今、通りかかったら、門前に猫がうずくまって、手招きするので、おもわず来てしまった。少し休ませてください」と言った。すると急に空が曇り、雷が鳴って夕立になった。
武士は「猫に招き入れられ、雨をしのぎ、和尚さんのいい説法をきけたのは、何かの御縁です」と言って喜んだ。その後、武家はたくさん寄付をしてくれるようになり、寺は繁盛して、猫寺と呼ばれるようになったという……。
このありがたーいニャンコの形を作ったのが「招き猫」なんだそうだ。
|