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特集


フェティッシュの日曜日
 


ささやかな興味深いことがある。デイリーポータルの特集で4ページ書くほどでもないけど、1ページにまとまるようなことが。

今回は試験的にこねたを4本で4ページという構成でお送りします。決して4ページも書けるネタがなかったから小ねた集めたわけでは、な、な、ないからね。

では一発目から。レッツゴー。(text by 林 雄司


9800円。自腹。

まずは磨く。夢中になる。


右の装置の先にメッキ液をしみこませて、ピンセットとのあいだで通電する。

ニッケルメッキした10円玉。

金メッキしまーす。

「めっき工房」って買ったのだ

光るものにひかれて通販でメッキができるキットを買った。発見して即買った。プロのメッキが手軽に自宅でできるのだ。

これさえればなんにでも金メッキをして輝かすことができる。なんにでも金にできる!どれを金にしようか、これか?それともこれ?という視点で身の回りを見る。ちょっとした神さまだ。

しかしメッキができるのは、金属、電気が通るものしかできない。塗装がしてあるものはあらかじめ塗装をはがす必要がある。なんでもというわけにはいかない。

のら猫に「おまえ、光らせてやろうか?」などと語りかけていたがそういうわけにはいかないのだ。

 

メッキ手順を説明します

1.もとの素材を磨く
2.水洗い
3.脱脂液で油をとる
4.水洗い
5.メッキする
6.水洗い

メッキするものに電気を通してメッキ液を塗ると輝いてゆく。電気を通すといっても派手に熱くなったり輝いたりはしない。静かに電気が流れているらしい。感覚としては超音波歯ブラシに似ている。

メッキができる身近な素材がみつからず、10円玉で試してみた。

 

100円のような10円

金メッキする前にニッケルメッキをしてみる。銀色に輝く10円玉。これはまずい。100円みたいだ。感覚のあやうさを発見。色だけで硬貨を判断していたのか。

白人になりたかったマイケルはこんな気持ちだったんだろうか。

この後、金メッキしてみるが、10円玉はもとから金色なのであんまり違和感はなかった。

「マイケル、おれたちはジャクソンファイブじゃないか」(ジャーメイン兄さんの声)。

ひとりで5時間ぐらい部屋にこもってメッキしていたので、あたまのなかで妙な会話が繰り広げられていた。

 

まとめ

僕は金属を金にできる(条件があえば、だけど)。お、これ、金メッキしてみるか。メッキ自体もさることながら、そんな新しい視点を獲得したことのほうが収穫かもしれない。

注)硬貨にメッキをしてはいけません。この10円玉は実験後、メッキをはがしてもとに戻しました。


あなたが落とした七味は

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