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1月のテーマ:汁


フェティッシュの月曜日

東京おしるこマラソン

甘いものが食べられない。

でも、むかしは甘いものが好きだった。はじめての給料でケーキをワンホール買って食べた。カレー用のスプーンですくって食べた。

なんにでもなれると勘違いしていた若い日々。それをとりもどすために甘いものにチャレンジしてみたいと思う。ターゲットはおしるこだ。

東京おしるこマラソン、もうすぐスタートです。

(text by 林 雄司)

写真
あまーくてあつーい汁
stage 1 梅園

浅草は人でいっぱいでした


田舎しるこ 550円


僕のみかた、シソの実。


おいしそうな看板。

いきなり告白すると、僕は二日酔いだ。うどんとか食べたい。とてもあんこという気分ではない。早くもリタイアの言い訳を考えてる。

1軒目は浅草の超有名店、梅園。人気の店だけあって混んでいる。

店内は女性ばかり。楽しそうに甘いものを食べている。なんだか僕もいけそうな気がしてきた。選んだのは田舎しるこ。

……… おいしい。

実家のひんやりした居間でおしるこを食べたことを思い出す。スイミングスクールめんどくさかったなあ。逆上がりできなかったなあ。

が、四分の一ぐらいたべてはしが止まる。もうじゅうぶん甘いものを満喫しました。ごちそうさましたいが、がんばって食べる。なぜか歯が痛くなってきた。

まわりのおばさんたちは食べるのが早い。僕が1杯食べるあいだに、おばさんグループが2回転ぐらいしている。

いっしょについてきたシソの実がしょっぱくてオアシスのようだ。しかしシソの実を食べると甘さが増すことを発見。ワナか。

海を漂流している男がつい、のどが渇いて海水を飲んでしまうシーンをむかし映画で見た。それみたいだ。うおおおおお(のどをかきむしる)。

横を見るとおばさんがところてんを食べていた。超うまそう。ところてん。

そのカラシだけでもいいからちょっとください。

なんとかたいらげる。(証拠写真

次の店がある銀座に移動。街を歩いているとやたらとカレーとか牛丼屋が目に付く。しょっぱいものが食べたい。カレー、カレー、カレー、カレー。

ああ、シチューもいいなあ。

貧しい子どもみたいな気分で駅に向かいます。

 

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