母に電話をかける

今月も母に電話をかけ、検索キーワードについて尋ねるウェブマスターの林さん。電話をかけた時間は夜の7時頃、ちょうど母は夕食の準備中であった。

林「何、食べるの？」
母「鶏肉を黒こしょうと塩で焼いて食べるのよ」
林「おいしそう」
母「あとは、大根とニンジンとキュウリをイワシの缶詰とマヨネーズであえるサラダね」
林「いいなあ、お腹空いてきた」
母「あと、豆腐を冷やして、なめ茸とかワカメとかぬたーってしたものを混ぜるものと、あとは…」
林「おかず多過ぎだよ」

キーワード1：「デスノート」

林：「デスノートって知ってる？」
母：「知ってるわよ。漫画でしょ」
林：「えっ、俺知らないんだよ」
母：「あら、本当に？　それを読むか、それに書くかするとどんどん死んじゃうのよ」
林：「よし子さんいるの？※1　聞いたんでしょ？」
母：「いるけど聞いてないわよ。こないだテレビでやってたから知ってるの。映画にもなるのよ」
林：「へぇー、良く知ってるね。映画観るの？」
母：「面白そうよね。観るかもよ」

母はよし子さんの力を借りずとも「デスノート」について答える事が出来た。
回を重ねる毎に、母の情報力がアップしている様に思えるのは気のせいだろうか。

※1
林さんの義姉。よし子さんは仮名。

キーワード2：「オシム監督」

林：「じゃあ、次はオシム監督」
母：「あれでしょ、今度日本の監督に頼んでる、大きい人」
林：「そうそう。ジーコの次の」
母：「今は千葉何とかの監督よね？」
母：「何だっけ？　千葉…」

電話口でよし子さんに聞く母。

よし子さん：「えっと、千葉市原？」
林：「千葉市原、ってただの地名になってる」
母：「雄司は分かる？　千葉何だっけ？」
林：「ジェフユナイテッド市原、じゃない」
母：「ああ、そういう感じだったわね。でも、母さんはオシムが次の監督になるって思ってたわよ」
林：「えっ？　何で？」
母：「勘」

母は次期代表監督にオシムが来る事を予測していたようであった。大きい人、オシム、がんばれ。

キーワード3：「エクスペリエンスギフト」

林：「次はちょっと長い言葉で、エクスペリエンスギフト」
母：「えっ？何ギフト？」
林：「エクスペリエンス」
母：「エクス、ピリアス？」
林：「いやいや、エクス、ベリエンス」
母：「何よその、エクス何とかって」
林：「エクスペリエンス」
母：「あっ、車？」
林：「違う違う、贈り物みたいだよ」
母：「物？」
林：「あっ、物じゃなくて、何か体験させるみたい。カヌーとか、歌のレッスンとか」
母：「そんなもんもらっても、年寄りは困っちゃうわね」
林：「確かに」
母：「イテテテテテテ！」
林：「えっ？どうしたの？」
母：「猫が背中に飛び乗ったの」
林：「びっくりしたよ、突然」
母：「まあ、あれね。肩たたき券みたいなもんね」
林：「えっ？　猫が？」
母：「違うわよ。そのエクス何とか」
林：「ああ、確かに」

エクスペリエンスギフトも母にかかれば「肩たたき券」扱いであった。

キーワード4：「mixi」

今までは毎月の「気になるキーワード」について母に質問してきたが、総合ランキング上位のキーワードにも触れてもらう事にした。6月の総合ランキング2位の「mixi」を母は知っているのか？

林：「ミクシィって知ってる？」
母：「えっ？」
林：「ミクシィ」
母：「ネクシィ？」
林：「違うよ、ミクシィ」
母：「ミ？」
林：「そう、ミ」

母、電話口で再びよし子さんに助けを求める。

母：「パソコンの、何かで、友達だけがみれる」
林：「そうそう」
母：「全部の人が見れる訳じゃない。当り？」
林：「うん、当り」
母：「当りだって！（よし子さんに）」
林：「ほら、鈴木さん※2の娘さんからメールが来たって言ったじゃん。あれもミクシィ」
母：「そういえば鈴木さんに本送った？」
林：「あっ、今日送る。本当に今日送る」

※2
母の友人。鈴木さんは仮名。