林: デイリーのライターが仲良しだと思われてるので、ここはひとつ、みんないっしょに寮生活をしている、という嘘をつくのはどうでしょう。めぞん一刻みたいに。
住: アクセス数によって部屋のグレードが変わる。
林: 和気あいあいじゃないなー。
住: 食うか食われるか、ですな。
林: 「なんだこのワンルーム!」とか言ってたり。おかずの数も違うといい。
住: デジカメの画素数とか。
林: ネタもとっちゃう。
林: おお、その企画いいなー、おれにやらせろよ、とか。
住: 最終的には腕力勝負ですね。
林: それで河原でけんかだ!
住: あっ、つながった!
林: ということで、僕と住さんがいま寮の談話室で対談しているわけですが、隣では梅田くんがバイトの風俗情報誌の原稿書いてます。
住: あと、公衆電話の所に女性陣が並んでますね。彼氏への電話でしょうか?
林: 10円玉握りしめて。
住: いつの時代だ!
林: ではもうすぐ消灯なので、これにて。
住: おやすみなさい。
林: 電気には長いひもが付いていて、パチパチ、と消します。
住: ああ、便利
林: むにゃむにゃ…
住: あっ、もう寝てる
住: それでは、ほんとに、おやすみなさい……
林: 住さんはこれから子供に手紙を書きます。
住: いやいや、だんだん刑務所みたいになってますから。
林: 遠い国にいることになってますからね。
住: そう、お父さんはお仕事で遠い国に行ってるのよ。
住: って、ほんとうに寝ましょう。
林: ですね。寮長に怒られる。
住: 拝啓、お父さんは元気です
林: 着替えを送ってください。宛先は東京都品川区…、
住: 遠い国じゃない!
林: 楽しいですね。この妄想。
住: ええ、どこまでも膨らみます。
林: 僕のニックネームは「単2」です。
住: はははは、使えない。
林: 年に1回、活躍することがある。
住: いつですか?
林: 時計の電池がきれたときかな。
住: やっぱ、使えない
林: 素性を隠してピエロに。資産家の息子だというやつもいるが、たぶん嘘。
住: 寮から刑務所に舞台が移って収集がつかないので、ここらで。
林: はい。
住: フォー!
林: なー!
住:?
林: いまのフツ男です。
住: ははははは
(了)
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